MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

『ダークナイトライジング』を観た感想

監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベイル/マイケル・ケイン/ゲイリー・オールドマン/トム・ハーディ


楽しみにしてた作品なので、先行上映を観に行って来ました。
天才クリストファー・ノーラン監督によるバットマン三部作の完結編。

今更バットマンの設定やストーリーを説明しても仕方ないので要約すると、前作『ダークナイト』で描かれた「ジョーカー」や「トゥーフェイス」との戦いで深い絶望と喪失感の中に堕ちていたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)が、8年の沈黙を経てバットマンとして再び戦いに身を投じて行く、、、って感じのストーリー。


シリーズ前作『ダークナイト』が「アメコミ映画」「ヒーロー物」という枠を遥かに超えた傑作だったので、今回の完結編はハードルが高かったと思うんですよね。
しかも、前回の『インセプション』がイマイチだったので今回はコケる可能性も有るかな、、と思ってたんですが、見事に傑作を送り出して来る辺り、ホントこの人、この先いったいどこまで行くんだろう?って感じてしまう監督ですね。

164分という長丁場を感じさせない演出は流石だし、大作らしさに溢れた重厚かつ丁寧に描かれるストーリー展開も素晴らしかった。
登場するキャラの誰もが魅力的で良かったし、バットマンとベインの肉弾戦やゴッサムシティ中で繰り広げられるまるで戦争の様なアクションも迫力が有って良かった。

でも、自分の中では前作『ダークナイト』の方が上なんだよなぁ。
今回の『ダークナイトライジング』も凄く良い話だし、普段ヒーロー物やアメコミ映画を観ない人にこそ観て欲しい大人のドラマなんだけど、肝心な部分がしっかり描かれていない印象を受けてしまうんですよね。


『ダークナイト』では「善とは?悪とは?」「真実を語るだけが正義では無い」という根源的で難しいテーマを描いて見せてたけど、今回は「暗黒と暗黒の戦い」なんですよね。
その中で、バットマンが自身の深い闇からどう脱出するのか?どの様な答えを得るのか?執事アルフレッドの言った「バットマンに戻りたがってるだけ。ゴッサムが荒れるのを望んでいる」との辛辣な指摘にどう答えて見せるのか?

、、、そういう大事な部分へ対して、結局何も答えを出せないまま終わってる気がしちゃうんですよね。
「挫折を乗り越えたバットマン」がその象徴として某場所を「登れた」理由が見えて来ないし、ベインや某キャラにいたっては欠片程の救いも得られて無いし、、、結局、よく有る型通りの「ヒーロー物」の描き方に終始してしまってる印象が否めない。


こういう「ヒーローが内包する矛盾」みたいな物を描いたヒーロー物なら、自分はザック・スナイダーの『ウォッチメン』の方が好きかな。
そして、「誰でもヒーローになれる」ってテーマ部分に関しては、ウディ・ハレルソン主演の密かな秀作『ディフェンドー』の方が好きだし、クリストファー・ノーラン監督作品としては、やっぱり今でも『メメント』が一番好き。三回連続で見ましたからね(笑)。

まぁでも、クリストファー・ノーラン監督の素晴らしい作品だからこそ上記の様な細かい部分が気になるだけであって、凄く面白い傑作なのは間違いないです。
自宅でのんびりDVDも良いけど、こういう作品は是非映画館で!(笑)


余談。
映画情報サイトにすら出演リストに名前が掲載されてないけど、マシュー・モデインが出演してるのにびっくりしました。
随分老けたなぁ、、、『バーディ』や『フルメタルジャケット』に出演してる頃は凄く人気の有る俳優だったし、1990年の主演映画『メンフィス・ベル』は今でも好きな作品。
どうでも良い話なんだけど、昔は彼に顔が似てると時々言われてました(笑)。

あと、同様に出演してるのに何故か名前の挙がってないキリアン・マーフィーですが、この作品だけでは無く『バットマンビギンズ』『ダークナイト』でもスケアクロウ役で出てるんですよね。
クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でも出てたし、監督のお気に入り俳優なのかな?
彼が出演してた『TIME/タイム』は面白い作品だったし『28日後』も良かったので、個人的にこれから期待の俳優さんの一人。

ジョー・ゴードン=レヴィットも『インセプション』で結構大きな役だったし、ハリウッド期待の若手の一人なんでしょうね~。
彼が主演、ブルース・ウィリス共演のSFサスペンス『Looper』が凄く楽しみ。

『Looper』予告編
http://graton.blog75.fc2.com/blog-entry-968.html

0 Comments

Leave a comment

You may also like

Category: 映画