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『キリング・ショット』を観た感想

監督 アーロン・ハーベイ
出演 ブルース・ウィリス/フォレスト・ウィテカー/マリン・アッカーマン/ニッキー・リード


ブルース・ウィリスが脚本に惚れこんで出演を決めた作品ということで、インディーズ作品ながら注目されているアクションサスペンス。
評判はイマイチみたいですが、ブルース・ウィリスが好きなので劇場で見てきました。


女強盗のテス、ドーン、カラの3人は古びたダイナーへ入店し、マフィアのボス・メルから命令されていた「シマを荒らす奴を見つける」仕事を遂行するため、銃を構え店員や客を威嚇する。
しかし、ダイナーの女店長はショットガンを構え、カウンターの奥から現れたコックのビリーは「お前たちを殺せばメルから金がもらえる」とライフルをつきつけてくる始末。
そしてそこに謎の警官も現れ、事態は思わぬ方向へ、、。


面白かったです。
簡単に言うと、昔のタランティーノ作品みたいな感じ。

最近のタランティーノの作品は、色々な部分が洗練されて映画としての完成度が高まって来てるのは間違いないんだけど、でも同時に昔の彼の作品にあった様な独特のパワーが薄れてきてる感じがするんですよね。
自分は「パルプ・フィクション」「レザボア・ドッグス」等の昔の彼の作品が大好きです。
だから、最近の「イングロリアス・バスターズ」とか、まるで昔の彼の作品の「総集編の焼き直し」みたいで、ガッカリしたものでした。
実際、彼は「イングロリアス・バスターズ」の脚本を書くとき、「パルプフィクション」等の昔の作品の脚本を見ながら、話の流れや山場の作り方を模倣したと最近になって語ってましたしね、、、。
どんなジャンルでも、セルフコピーし出したらもう終焉は近いよねぇ、、、。


で、この「キリング・ショット」ですが。。
物語のスタートが汚いダイナーで、しかも登場人物達が延々とくだらない下ネタを話してたりと、まるでタランティーノの「パルプ・フィクション」。
そして、時間軸をバラバラにして描き、複数の場面で描かれるエピソードが徐々に一本の話になっていく様も、まるで「パルプ・フィクション」。まぁ、その手法自体は今ではもう珍しくも何ともない描き方だけど、昔のタランティーノ作品にあった様な、下品で粗暴なんだけど力強さを感させる作品でした。


フォレスト・ウィテカーは相変わらずの演技達者ぶりを存分に発揮してたし、初老のク○親父を楽しそうに演じてたブルース・ウィリスも凄く良かったです。
顔にシミメイクしてようがだらしないブリーフ姿を晒そうが、カッコ良過ぎるハゲなのが欠点ですが(笑)。
この辺りは、「何を演じても俺様トム・クルーズ」(笑)とか、そいうスターアクターの宿命なんでしょうけどね。


そしてストーリーのオチ。
自分も友人に言われて気付いたんですが、、、ネット上の感想でこの映画を批判してる人は誰も指摘していない重要な部分が有りますよね。
終盤の札束に描かれていた人物像は誰なのか?
さらに、ウィリスの後に車から出てきた人物が誰だったか?マフィアのボス・メルは「猜疑心が強い」と言われていた事、、。
この辺りを考えると、表面的に見てるだけでは気が付かないストーリーの真の設定が見えて来るし、「ブルース・ウィリスが脚本に惚れこんで出演を決めた」って噂がうなづける気がします。

昔のタランティーノ作品や「ラッキーナンバーセブン」「スモーキン・エース」辺りが好きな人にはおススメ。

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Category: 映画