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『ミッション:8ミニッツ』を観た感想

監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:ジェイク・ギレンホール


『月に囚われた男』の監督ダンカン・ジョーンズによる待望の二作目。
個人的に『月に囚われた男』は「過去10年間に観たSF作品」という縛りの中でなら、『第9地区』と並んで一番面白かった作品なので彼の新作を楽しみに待っていました。


舞台は現代アメリカ。
シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起きてしまい、軍は事件解決の為に最新の技術を投入する。
それは、一種の電気信号として残留している「事故の犠牲者」の記憶の中に入り、事故の瞬間を疑似体験する事で犯人を突き止めるという画期的な技術だった。
その任務に軍のエリートであるスティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)が選ばれ、事故の起きる「8分間」を疑似体験するが、、、。


面白かったです。
『月に囚われた男』の時の感想でも書いたんだけど、自分はダンカン・ジョーンズの作風が凄く好きですね。
上品で落ち着いていて、それでいてどこか微妙にレトロチックな雰囲気のある画面や演出が心地よいし、前作と同じく丁寧かつ緻密に作りこまれたプロットと脚本が素晴らしい。
そして、前作と同様にちょっと切なくて悲しいテーマを、素敵な余韻を残すエンディングへ収束させていく流れがスマートで、93分という決して長くない上映時間の中でこれだけの物を見せる手腕はとても新人監督とは思えない。
今後も新作が凄く楽しみな監督です。


作中の台詞。

「これは過去を変える為の時間旅行ではない」
「世界があと1分で終わるとしたら君は何をする?」

見せ方は違うけど、テーマは『月に囚われた男』とほぼ同じ。
普遍的かつ重くて難しいテーマを、上品かつ感動的な見せ方で描いてみせている作品。

スバ抜けた傑作SFだとは言わないけど、でも凄く面白くて素敵な秀作だと思います。
おススメ。

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Category: 映画