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『猿の惑星:創世記』を観た感想

監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・フランコ


映画史に名を刻み込むSFの傑作『猿の惑星』(1968)の前日譚を最新のVFXで描いた話題作。
酷評が多かったバートン版のリメイク『PLANET OF THE APES』(2001)も自分は劇場へ見に行きましたし、結構好きでした。
1968年版はリアルタイム世代ではないものの、子供の頃にテレビの洋画劇場系で見て有名なラストシーンに衝撃を受けたものでしたねぇ。

で。
今回はそれらの作品で描かれていた「猿に支配されてしまった地球」が、いかにして人類の手を離れて行ったのかを描いた作品という事で楽しみに劇場へ。


舞台はサンフランシスコ。
製薬会社の研究員ウィルはアルツハイマー治療薬の研究の一環としてチンパンジーへの投与実験を行っていたが、実験で薬を投与されたチンパンジーが驚異的に知性を発達させている事に気づく。
ウィルはその成果を発表しようとするが、薬を投与されていたチンパンジーが突然暴れだしてしまい、警備員に射殺されてしまう。
しかし、実はそのチンパンジーは妊娠中だった為、ウィルは生まれたチンパンジーの子に「シーザー」と名づけ育てる事に、、、。


まず、『猿の惑星』をモチーフに描く以上は、基本的にオリジナル(1968年版)のあの衝撃的なラストを超える事は出来ないと思うんですよね。
さらに、オリジナルでは「猿に支配された地球」が描かれてるので、観客はこの作品の結末が分かった状態で鑑賞するわけだし、その中で感動させる作品に仕上げるのは凄く難しい事なんだろうと思います。
だからこそ、誰もが認める鬼才にして天才のバートンでさえ、かなりの酷評を受けた分けですし。

鑑賞した感想ですが、、、。
猿の微妙な心理まで表現してみせてるVFXは凄いと思いました。
でも残念ながら、見所はそれだけ。

『ドラマ』として見ると、シーザーが育ての親であるウィルと決別してまで「猿達のリーダー」を選ぶに至った心理描写が浅くて感情移入出来ない。
「緻密なVFX」で作った表情だけで語らせるのでは無く、もっと細かいエピソードを重ねて感情の動きを丁寧に描いて見せて欲しかった。

また、アクション映画としても迫力に欠け、結局はドラマもアクションも中途半端な「なんとか及第点に届いてる娯楽映画」っていう印象しか無い感じ。
これならまだ、アクション描写に重きを置いたにバートン版の方が好き。

あと、個人的に一番「は?」と思ったのは終わり方。
前日譚を描いた作品なのに、前日譚として完結しきって無い所が嫌らしいというか、、、。
一応この作品後に「猿の惑星」に繋がってる終わり方になってるとはいえ、前日譚としても続編が作れる終わり方ですしね。
潔く前日譚として完結してる作り方にして欲しかった。
期待してた作品だけに、色々と残念でした。


余談。
それにしてもハリウッドの枯渇は深刻なんでしょうねぇ、、。
続編やリメイクばっかりだったのが飽きられてきたら今度は前日譚ブームみたいで、X-MENやこの作品だけでなく、エイリアンや物体Xの前日譚も製作中だそうで、、、。
まぁ、公開されたら見ちゃうんですけど(笑)。

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Category: 映画