MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

『ザ・ライト』を観た感想

監督 ミカエル・ハフストローム
出演 アンソニー・ホプキンス / コリン・オドナヒュー / アリシー・ブラガ

バチカンでは悪魔祓いを仕事にする「エクソシスト」(悪魔祓いの司祭)が正式な職業として認められており、現在でも世界各地で悪魔祓いが行われているのだそうで。
そんな悪魔祓いを行うエクソシストを扱った、実話を元にしたお話。

震災の影響で公開が大幅に遅れていましたが、やっと公開されたので鑑賞して来ました。


主人公マイケル(コリン・オドナヒュー)は葬儀屋の一人息子として、父と2人で死化粧等の仕事をこなす日々を送っていた。
そんな彼は、父を始めとしてみな葬儀屋か司祭になる家系に嫌気が差し家を飛び出してしまうが、結局は神学校で4年を過ごす事になり、卒業時に自らの信仰心の無さを告白し司祭への道を断とうとする。
しかし、彼の素質を評価する神父の紹介で、エクソシストとしての教育を受ける事に。

エクソシストとしての教育プログラムを受ける中、マイケルは一流のエクソシストとして有名なルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の悪魔祓いに同行する事になるが、悪魔や神の存在にすら懐疑的だった彼は「これは精神疾患でしか無い。医者に見せるべきだ」との姿勢を崩さなかった。
だがしかし、彼は徐々に「精神病」では説明の付かない悪魔憑きを目の当たりにしていく事になり、、、。


まず驚いたのは、地味で真面目な映画だった事。
ホラーやサスペンスの要素は薄く、下品なスプラッター描写は皆無で異形の魔物すらほとんど出てこない。
「怖がらせる事」を目的にした作品では無く、エクソシストという職業をしっかり描き、そしてエクソシストを通じて神や悪魔と「信じる心」を描いた作品。

アンソニー・ホプキンズ演じるルーカス神父が地味な悪魔祓いを終えた後、マイケルに向かって「首が180度回って、緑のゲロでも吐くと思ったか?」なんて言い放ちます(笑)。
もちろんこれは言うまでも無く、有名な映画『エクソシスト』を茶化した台詞で、「実際はあんな派手な物じゃないぞ?」とでも言いたかったんでしょうね(笑)。


アンソニー・ホプキンスの演技は相変わらず素晴らしいし、派手な「怖がらせ」の演出は無いのにじんわりと怖くなってくる脚本の完成度と演出の上手さが際立つ秀作だと思います。
ちょっとしたカットやショットの繋ぎ方が洗練されてて凄く良いし、繊細で品のある画面作りも凄く良かった。
少し方向性は違うけど、フィンチャーの『ゾディアック』とか好きな人にはおススメかもしれません。


余談。
個人的にはルドガー・ハウアーが見れたのが嬉しかった。
随分と老けちゃったけど、でも良い味出しててカッコ良い。もっと色々な作品で見たいなぁ。
アリシー・ブラガは『レポゼッション・メン』『プレデターズ』でも見たけど、なかなか綺麗な女優さんですよね。どことなく、加藤ローサさんに似てる気も。

0 Comments

Leave a comment

You may also like

Category: 映画