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『あしたのジョー』を観た感想

監督 曽利文彦
出演 山下智久 / 伊勢谷友介 / 香川照之
原作 高森朝雄 / ちばてつや



舞台は昭和40年代の東京。
行くあての無い者が集まるドヤ街で喧嘩に明け暮れていた矢吹丈(山下智久)は、彼の喧嘩を偶然見かけた元ボクサーの丹下段平(香川照之)に「ボクシングの才能が有る。俺と一緒にボクシングをやろう」と熱心に声をかけられる。
しかし、矢吹丈は喧嘩が原因で少年院に入れられる事に。
そこでも喧嘩を繰り返すジョーだったが、プロボクサーの力石徹(伊勢谷友介)と出会い、彼に簡単に打ちのめされてしまうのだった。そして、ここから矢吹丈と力石徹のライバル関係が始まる事になり、、、。


原作は日本人なら誰でも名前くらいは知っている傑作漫画『あしたのジョー』。
リアルタイムでは無いものの、自分も原作の漫画を全部読んでましたし、アニメの劇場版も見てました。
しかも自分はボクシングをやってたので、この作品に対する思い入れはかなり強いんですよねぇ。
そんな分けで結構楽しみにしてたので、公開初日に劇場へ足を運ぶことに。


不覚にも泣きました(笑)。
良かった。予想を遥かに上回ってましたよ。


こういう原作物って凄く難しいですよね。
原作をそのまま映像化するには時間が足りないし、アレンジすると原作ファンに必ず叩かれるし。

でもこの作品は、原作の印象的な部分を上手く繋いであり、短い時間の中に『あしたのジョー』という作品の持つ良さを上手く表現できてると思う。
アクションシーンの演出は迫力あったし、下町等の再現も良く出来てた。
脚本も悪くなかったし、何より役者の熱演が素晴らしかった。
特に、伊勢谷友介さんの演じた力石がカッコ良すぎて、、、細々とした拙い部分はどうでも良くなってしまったほど。
結末を知ってるだけに、力石の減量シーンから既に泣いてしまいました、、、(笑)。

あと、ボクシング経験者の視点から見ても、細かいところが良く出来てました。
ジョーが初めてジャブ(左のパンチ)を撃つシーンで、彼は拳を握り締めたままジャブを撃つんですが、、。
経験者なら誰でも分かるんだけど、ジャブの正しい撃ち方は、手を軽く開いた状態でパンチを撃ち、インパクトの瞬間に握り締める。そしてまた手を軽く開いて構えに戻すんです。
だけど素人のジョーは最初は拳を握り締めたまま打ってて、でもその後にトレーニングを重ねていく過程でちゃんと拳を開いた状態からパンチを撃つ様になってるんですよね。

あとは、ジョーがボディブロー(レバー)を受けてダウンするシーン。
ジョーのダウンの仕方がリアルなので笑ってしまいました(笑)。プロのトレーナーがしっかり指導したんだろうなぁ、、。
自分もボディを強打されてダウンしたことが有るので分かるんですが、素人さんの思うイメージと違って「ボディを効かされてダウンする」のは、「痛くて」倒れるんじゃないんです。
レバーを撃たれた瞬間はなんとも無いんだけど、ほんの一瞬の間をおいて「苦しく」なるんですよね。
息が出来なくなるのと同時に、お腹の中に巨大な鉛の塊が出現した様な感じ、、、、。
それで、苦しくて立ってられなくなるんですよね。
「痛くて」倒れるわけでは無いんです。
ジョーがレバーを打たれてダウンするシーンで、ちゃんとその辺りの「苦しくて立っていられなくなる」感じを出してたので関心してしまいました。


正直言って主演の山下智久君や白木葉子を演じた女優さんの演技はイマイチだったし、「矢吹丈」という人物の内面描写が少なくてキャラとしての厚みに欠けてる感じは否めない。
少年院からジョーが豚を使って脱走しようとする原作のエピソードは描いて欲しかったし、ウルフ金串(虎牙光輝)もしっかり描いて欲しかった。虎牙光輝さんカッコいいのに、、。
香川照之さんの演技が良かっただけに、丹下段平のジョーに対する思い入れももっと描きこんで欲しかったし、白木葉子の過去の話が必要だったのか疑問に感じたりもする。


でもそれらのツッコミ所が全て消し飛んでしまうくらい、伊勢谷友介さん演じる力石徹が良かったです。
ジョーとの初試合のシーンの闘志満々の表情も良かったし、激しい減量を乗り越えた後の体と、そして内側から滲み出るかの様な鬼気迫る雰囲気が凄く良かった。そしてあのラストの微笑シーン。

男が惚れる男ってこういう奴なんだよ!って力説したいくらい(笑)。
伊勢谷力石に3回は泣かされましたよ。


自分はたぶん、もう一回劇場へ行きます。
とある人がこの作品の感想として語ってた言葉を引用させてもらうと、「強さと儚さを兼備した男の哀しい色っぽさ」に心惹かれる人にはおススメの作品。

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