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『ラッシュライフ』を読んだ感想

以前見た映画『死神の精度』がなかなか良かったんですが、その原作者が伊坂幸太郎さんという方でした。

『死神の精度』で描かれていたのは安っぽいお涙頂戴や品の無い大袈裟なドラマではなく、自分の大好きな映画『マグノリア』等と同様に大きく暖かい「人という生き物への愛情」だったので、原作を是非読んでみたいと思ってたんです。

そして著作を探してみた所、思ったより作品が多かったので、まずは「人気作家」への道を歩みだしたきっかけになったらしい『ラッシュライフ』を買って読んでみました。

初版は平成17年。
この作品が高く評価され、以降は順調に人気作家としての道を進んで行ってるらしいですね。


舞台は現代の日本。

金と権力の権化の様な男と出会い、次第にその手中に囚われていく女。
自身の美学を嘲笑しつつも、その拘りを捨てられない泥棒。
自殺した父の影から抜け出せず、「未来が見える」男に救いを求め妄信していく男。
不倫を成就させるべく、不倫相手の妻を殺そうと企む女。
職と家族を失い、野良犬と共に街を彷徨う男。

上記の5人が別々の物語を展開して行くんだけど、それが「バラバラ死体」「展覧会」「野良犬」等の物事を鍵に、徐々に交錯して行く、、、、みたいな感じ。


凄く面白かったです。

自分の好きな監督であるガイ・リッチーの作品「スナッチ」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や、タランティーノの「パルプ・フィクション」、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの「21グラム」「バベル」、ポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」etcの様に、別々に進行している複数の物語が巧みに交錯する構成が凄く緻密に作られてて、最後まで飽きずに読める作品でした。
しかも最後にはじんわりと泣かされるんですよねぇ。

また、自分が『死神の精度』を見た後に感じた伊坂幸太郎さんという方への感想は間違って無かったなぁ、、と思いました。
「人という生き物」への慈しみや暖かい視線を感じさせてくれる作風なんですよね。

ちっぽけで下らない存在に過ぎない「人」。
だけど、その「人」への希望と愛情を捨てられない者からの賛歌、、、、みたいな感じかな。
大好きな映画『マグノリア』やアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの作風に似てるかもしれないですね。

とりあえず、伊坂幸太郎さんの作品全てを制覇する事に決めました(●^ω^●)

2 Comments

五十嵐萌  

伊坂幸太郎

「アヒルと鴨のコインロッカー」、「重力ピエロ」を
読んでから観ました。
「重力ピエロ」の方は、個人的には岡田将生を除いて納得のいかないキャスティングでしたが…。
「ラッシュライフ」は昨年読み始めたところで放置していました。
最後に泣かされるんですか~。私も読んでみます!

2011/01/08 (Sat) 14:38 | EDIT | REPLY |   

秋(管理人)  

数日前に「重力ピエロ」を読み終わって、今は「アヒルと鴨のコインロッカー」を買って来たろところです。
作品のセレクトがかぶりますね(笑)

「重力ピエロ」のDNAに関するちょっとしたミステリー風な展開も良かったけど、個人的には「ラッシュライフ」の方が好きです。
「凄く泣ける」って感じでは無いんだけど、最後にちょっとじんわりとくる、、みたいな感じでした。

「アヒルと鴨のコインロッカー」を読み終わったら、同作と「重力ピエロ」の映画も見てみるつもりです(●^ω^●)

2011/01/11 (Tue) 19:46 | EDIT | REPLY |   

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Category: 漫画・小説