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『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を見た感想

監督 山崎貴
出演 木村拓哉 / 黒木メイサ


日本人なら誰でも名前くらいは知っているテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)を実写映画化した作品。
監督は『リターナー』『BALLAD 名もなき恋のうた』等のヒット作品を手がけた山崎貴さん。
山崎さんの作品が結構好きなので(特に『リターナー』)、劇場へ観に行ってきました。


舞台は西暦2199年の地球。
謎の異星人『ガミラス』の攻撃で滅亡の危機に瀕していた人類は、ある日ひとつの希望を手に入れる。
それは遠い惑星『イスカンダル』から届いたカプセルであり、その中にはイスカンダルの場所とそこを目指すために必要な宇宙船のエンジンシステムの設計図が入っていた。
ガミラスの攻撃により放射能汚染の進んだ地球は滅亡まで1年程度しか猶予が無い事が分かっていたが、地球に残された最後の宇宙戦艦『ヤマト』の艦長『沖田十三』は選ばれた一握りの人を乗せて地球から逃げるという軍の計画を拒み、イスカンダルを目指す事を決意する。
イスカンダルに有るという『放射能除去装置』で地球を救うために、、、。



こういう原作のある作品の映画化物って、原作を知ってると「期待半分不安半分」って感じで鑑賞へ望む事が多くなるし、特にアニメやゲームが原作だと不安の方が大きくなるんですよねぇ。
残念ながら、そういう作品の大半はハズレだと感じる物ばかりだったので。。
『デビ○マン』なんて、ホントに想像を絶するほど酷かったしなぁ、、、。

更に、ヤマトの様な原作が長編作品の場合はアレンジの仕方が難しいので、余計に不安が増すんですよねぇ。
原作をそのまま圧縮したダイジェスト作品にすると原作を知らない人には分かりにくい話になってしまうし、かといって原作を知らない人にわかり易いアレンジにすると原作ファンから「原作を愚弄してる」なんて酷評されてしまうし、、、、原作物って本当に難しいんだろうなぁと思います。


しかし。
鑑賞中に、流石は山崎監督だなぁ、、、と思う事しきり。

ひとまず、『邦画』で『アニメの実写化』という枠の中で作られた作品としてなら、かなり良いできなんじゃないかと感じました。
特撮技術者上がりの監督らしくVFXは邦画とは思えないクオリティの高さだし、原作のアレンジの仕方も抜群に良いセンスだと思います。

たとえば、デスラー総統ってあのまま実写にしたらマズイんじゃないかなぁ、、、と思ってたんだけど、上手いアレンジで見せてますよね。
随所に散りばめられたオリジナルへのリスペクトを感じさせる演出も良かった。

キスのシーンが唐突過ぎたり波動砲に頼り過ぎだったりワープの扱いが軽過ぎだったり某ヒロインの演技がアレだったり「お涙頂戴」な扇情的演出がクドかったり、、、、粗を挙げると(特に脚本)キリが無いのも確かなんだけど、自分は結構楽しめました。
アナライザーがかっこ良かったし、、、、(笑)。


「邦画はCG(VFX)が稚拙で駄目だ」なんて酷評してる人をよく見かけますが、、。
世界をマーケットに企画を立てるハリウッド映画は最初から巨費を投じて作品制作を進められるけど、邦画は基本的に日本国内がマーケット対象なのでおのずと予算も少なくなるわけで。
だから、制作費が大きく物を言うVFXを多用した作品だと、ハリウッド映画に見劣りするのは当たり前なんですよね。

そんな厳しい環境の中にありながらも、VFXを主軸にした娯楽映画を撮る監督には是非今後も頑張って欲しいです。
結局何でも「王道」が一番難しくて大変なんですよね。

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Category: 映画