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『死神の精度』を見た感想

監督 筧昌也
原作 伊坂幸太郎
出演 金城武 / 小西真奈美 / 富司純子


2008年公開の邦画。

劇場で見たかったんだけどタイミングを逸してしまい、そのまま未見だった作品。
先日DVDをレンタルして来て鑑賞しましたが、なかなか良かったので後にDVDを購入するつもりです。


主人公は金城武さん演じる死神の「千葉」。
彼は不慮の死が予定されている人間の元に現れ、7日間観察をした上で「死」を「実行」するか「見送る」かの判断を下す事を仕事にしていた。
いつも「実行」の判定ばかりをしている彼は、今回のターゲットになった27歳のOL「藤木一恵」(小西真奈美)に対しても「実行」の判断を下すはずだったのだが、、、。


自分の愛する人が次々と急死してしまう藤木一恵の選んだ生き方は、「誰も愛さない」だった。

そんな彼女の不慮の死を見届けることになった死神は、「死」に一番近い場所に居ながら、それに興味が無いため「生」と「死」の意味を理解できなかった。
死神は度々口にする。「死は特別な事では無い」と。
人は皆いずれ死ぬ。
そして同様に「生も特別な事では無い」。

だけど、些細な気まぐれから藤木一恵の人生を見届ける事になった死神は「生」と「死」の意味を学ぶ。
その「特別では無い」物が大切で美しいのだと。
死神が一度見てみたいと望んだ「ありふれた特別では無い青空」の美しさと同様に。


物の在り様は、結局それを見る側の心の在り様に委ねられていて。
変えられない運命の中でも、自分の周りの世界や人や風景から美しさを感じられるか否か。
それらを愛おしく感じられるか否か。

人生に意味を与えるのは生い立ちや環境等では無く、自身の心の在り様次第。


心地よい暖かさに包まれた作品でした。
最初は3部構成のオムニバスだと思ったんですが、実は1つの話なんですよね。

まずは、金城武さん演じる死神が魅力的。
どこか浮世離れした雰囲気と愛嬌のある言動が凄く良かったです。

あと、最後に老女を演じた富司純子さんが最強に素晴らしくて、じんわりと心に染みる感動と鑑賞後の爽快感を与えてくれますね。
ありふれた人間賛歌だと言えばそれまでだし一部の演出には失笑してしまう様な所もあるんだけど、自分はこういう映画が凄く好き。
原作者である伊坂幸太郎の小説も読んでみたくなったし、他の伊坂幸太郎さん原作の映画も探して観てみるつもりです。

かなりおススメな作品。

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Category: 映画