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『インセプション』を観た感想

監督 クリストファー・ノーラン
出演 レオナルド・ディカプリオ / 渡辺謙


天才クリストファー・ノーランの最新作ということで、かなり前から楽しみにしていた作品。
3Dでの製作にならなかった事に感謝しつつ劇場で鑑賞(ノーラン監督が3Dでの製作を拒否したらしいですね)。

他人の夢の中に潜入してアイデアを盗み出す企業スパイとして活躍していたコブ(レオナルド・ディカプリオ)は、妻の殺害容疑者として指名手配されていた。
そんなコブに「サイトー」(渡辺謙)と名乗る男から巨額の報酬での依頼が舞い込む。
その依頼とは「夢に浸入してアイデアを盗み出す」ことでは無く、ターゲットの潜在意識にアイデアを植え付ける「インセプション」だった。
信頼できる仲間を集め、ターゲットの夢に浸入するコブ達だったが、、、、。


長編監督デビュー作となった『フォロウィング』(1998)で注目を集める様になったノーランは、続く監督作品『メメント』(2000)で当時の世界中の映画ファンから「次世代を代表する事になるであろう天才監督」として絶賛され、『バットマンビギンズ』(2005)&『ダークナイト』(2008)で期待通りの大成功を納めましたね。
自分も『メメント』や『ダークナイト』が好きな作品だったので、今回の『インセプション』を凄く期待していました。


でも、結論から先に言うと、期待し過ぎたかなぁ、、、という感じ。
一歩間違うと物凄く難解になってしまうテーマを分かり易い娯楽サスペンスアクションとして見せている脚本&演出は流石だし、映像や音楽の重厚さも凄く良かった。
完成度が高くて娯楽作品としても単純に面白い作品になってると思うんだけど、ノーラン監督作品だと求めるハードルが自然と高くなってしまうんですよねぇ。
個人的には特にラストが、、、、。
まぁ、ハリウッド映画は監督や脚本家の撮りたい様に全てを撮らせてもらえるワケじゃないのは分かってるんだけど、ノーランともあろう人が一番安易な落とし方をしてしまったなぁ、、、という印象。
昔のテリー・ギリアムならスタジオと裁判してでも、もっと衝撃的なラストにしてくれただろうなぁ、、とか(笑)。


「夢と現実」を扱った作品としてなら、押井守さん監督作品『ビューティフル・ドリーマー』(1984)の方が完成度が高いと思う。
また、自在に形を変える街の映像表現ならアレックス・プロヤスの『ダークシティ』(1998)の映像の方が綺麗で好きだし、「虚構の中の虚構」を描いたストーリー展開(落とし方とか)なら、ローランド・エメリッヒ製作の隠れた秀作『13F』(1999)の方が好き。
ノーラン監督作品としてなら、『メメント』『ダークナイト』の方が数段上だと感じてしまう。


そんなわけで、期待し過ぎていた自分にはイマイチでしたが、娯楽作品として完成度の高い面白い作品だと思います。
サスペンスタッチのアクション映画が好きな人にはオススメ。

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  •  『インセプション』お薦め映画
  • 渡辺謙の堂々たる存在感。 人によっては、更に深く深くストーリーを検証し、違う解釈を導き出される方もおられるだろう。 あまり考え過ぎると、作品さながら夢の中でも考え込んでしまうのでご注意を。 観客の頭脳にも挑戦的で、壮大なスケールで描くお薦め脳内アクション?...
  • 2010.08.10 (Tue) 00:58 | 名機ALPS(アルプス)MDプリンタ

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Category: 映画