MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

『GOEMON』を見た感想

監督:紀里谷和明
出演:江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ


劇場で鑑賞した同監督の作品『CASSHERN』(2004年公開)が結構好きだったので、『GOEMON』も公開前から楽しみにしてました。
ネット上で見る感想は惨憺たる物でしたが(笑)、まぁ、そういうのを気にしても仕方ないので劇場へ。


「GOEMONE」とは日本人ならほとんどの人が名前を聞いた事があるであろう戦国時代の大泥棒「石川五右衛門」の事で、彼を主役に据え独自の解釈で安土桃山時代を描いたアクションファンタジー。
大泥棒・石川五右衛門の中の何が太閤秀吉の暗殺未遂を引き起こしたのか?そして彼は一体何者だったのか?
それらを歴史や既存のフィクションに囚われる事無く、自由な発想と豊かなイマジネーションで描いて見せている作品。


感想の基本は『CASSHERN』に対する物と同じですね。

監督の発想や表現の方向性は凄く好きだし、こういう人には是非これからも作品を作り続けて欲しい。
でも、現時点では監督の脳内を映像化するだけの資金力・技術力やスタッフに恵まれていないっていう印象。
同時期公開のハリウッド映画『レッドクリフPart2』の製作資金&スタッフが紀里谷和明さんの手で自由に動かせたら、さぞ面白いエンターテイメント大作になってただろうなぁ、、、と思わずにはいられません。

御幣があるといけないので念の為に言っておきますが、「スタッフに恵まれていない」というのは今の紀里谷監督の周りのスタッフが駄目っていう意味では無いです。
単純に製作に関われるスタッフ数の問題。そして、層の厚さ。
この辺りは結局資金力に起因する所だし、「映画製作」がどれだけ産業として確立されてるかって事に関わってくるんだろうなぁ。
邦画での「娯楽大作」製作時には必ずついてまわる問題なんでしょう。
自分は『レッドクリフ』の1&2も劇場で観ましたが、『GOEMON』の方が遥かに好きです。


あと、『CASSHERN』『GOEMON』を見て感じるのは、紀里谷監督の思う(表現したい)「カッコ良いアクション」って漫画(アニメ)的な「かっこ良さ」なんだろうなぁって事。

その辺り、ジョン・ウーと通じる部分があるのかもしれないけど、より漫画的な感じ。
アクションシーンのカタルシスの一つとして「1人vs数百人」の戦闘が描かれてたりね。アクションシーンの演出も漫画的だし。

なので、、、幼少期に漫画や特撮ヒーローで育った自分には紀里谷監督の演出がツボなんですよねぇ(笑)。
評判最悪な今回の『GOEMON』も自分は好きです。
単純にアクション活劇として面白かった。
そして、主人公の石川五右衛門を初め、大沢たかおさんの演じた霧隠才蔵や服部半蔵も凄くカッコ良かったし、広末涼子さんの演じた茶々も綺麗だった。
衣装や建物のデザインは絢爛豪華かつユニークで凄く良かったし、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・石田三成・猿飛佐助といった馴染み深い人物達がぞろぞろ出て来るのも、戦国物のフィクションが好きな自分には楽しめる部分でした。

中でも霧隠才蔵のカッコ良さには痺れました。完全に主役食ってましたね。
大沢たかおさん、いい役者ですよねぇ、、、。
あの有名な釜茹で直前の「絶景かな」の口上シーンとか最高。
霧隠才蔵と石川五右衛門の関係を妙にウェットに描いてないのも良かった。


でも、この作品が酷評を受けてしまうのも理解できるし、そこは仕方ないと思う。
だから一部のメディアで目にする紀里谷監督の言い訳は残念だったなぁ、、、。
『CASSHERN』の時も同じ様に「この作品を酷評する人は日本における映画製作の場の難しさを知らないだけ」みたいな事言ってたし、、、。

映画の鑑賞者はあくまで消費者であり、消費者が購入した商品に対してあれこれとワガママな文句を言うのは当たり前なんですよね。
消費者は作品に対してお金を払っているのであって、重要なのは作品に満足できるか否かだけ。
作品の製作工程における努力や苦労にお金を払ってる訳では無いですから。

だから、プロとして作品を披露しお金をもらっている以上、「俺の作品をわからない奴は馬鹿」では駄目だと思う。
だったらアマチュアとして山奥に篭ってオ○ニー創作をやってれば良い訳で。
「わからない奴は馬鹿」なんでは無く、「分からせられない自分が未熟」なだけなんですから。

その辺り、カラーは違えど紀里谷さんと同じく「チャレンジャー」な監督『北村龍平』さんはあまり言い訳をしないのでカッコイイなぁ、、といつも思います。
紀里谷さんは繊細な印象を受けるし、北村龍平さん程に「俺様」になれないのかもしれませんが、、、(笑)。


とりあえず、戦国無双とか戦国バサラみたいな戦国物ゲームや漫画が好きな人にはおススメ(笑)。
自分はDVD出たら買います。っていうか、ブルーレイで出して欲しい。

0 Comments

Leave a comment

You may also like

Category: 映画