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「トゥルー・ロマンス」

監督 トニー・スコット
脚本 クエンティ・タランティーノ
出演 クリスチャン・スレイター / パトリシア・アークエット / デニス・ホッパー / ブラッド・ピット / クリストファー・ウォーケン / ゲイリー・オールドマン / ヴァル・キルマー / サミュエル・L・ジャクソン / トム・サイズモア / クリス・ペン



1994年日本公開映画。
自分はタランティーノの大ファンで彼の監督作品は全て観てるんだけど、この作品は彼の脚本ながらも監督がスコット弟なので敬遠していました。
ハリウッドでは脚本がズタズタに変更されるのは良くある話で、実際この作品もラストが変更されてるらしい事を知っていたので。
タランティーノみたいな作家性の高い人は、監督と脚本の両方を務めないと持ち味が出ないと思いますし。

だけどある日ついうっかりとキャストを見てしまい、、、自分の好きな役者だらけなのに釣られて鑑賞したくなってしまいました(笑)。
でも既に廃盤DVDなのでなかなか入手出来ず、先日やっとオークションでゲット。



簡単に言うと、若いカップルがマフィアの大量のドラッグを入手してしまい、とんでも無いトラブルを巻き起こしながら逃避行を続ける話。
それをタランティーノらしいバイオレンスで馬鹿な展開とトニー・スコットらしいスピード感と切れ味のある演出で描いてみせてます。

タランティーノはこの脚本をレンタルビデオショップのアルバイトをしながら書き上げたものの、「レザボア・ドッグス」製作費用捻出の為に泣く泣く売ってしまったそうで。
この作品の脚本は、そんな裏事情が透けて見えるような「映画オタクが作った映画オタクの為の映画」って感じ。

個人的には戦争映画のベスト3は「地獄の黙示録」「ディア・ハンター」「フルメタル・ジャケット」なんだけど、作中で「ベトナム戦争映画の最高傑作は地獄の黙示録だ」とか「ディア・ハンター以来の衝撃だった」とかって賞賛する台詞が出てきたのが嬉しかったです。
他にも冒頭の「サニー・千葉」の件や、自分が一番好きな役者の2人であるエミリオ・エステベスがテレビ画面に映ってったり、「ミッキー・ロークは違いの分かる男だ」と賞賛するシーンがあったり、、、映画オタクな自分としては「タランティーノと友達になりたい、、」と何度も思ってしまう程(笑)。


そして有り得ないくらい豪華な出演陣が凄い。
その中でもアマフィアの大物を演じるクリストファー・ウォーケンと主人公の父を演じるデニスホッパーの対立シーンが素晴らしかったです。
互いに大笑いしながら相手を侮辱し、その後急激に冷酷な表情になるウォーケンが凄い。
死を覚悟しつつも全く怯むことなくマフィアの大物と対峙するデニス・ホッパーの演技も良かった。目の表情が素晴らしい。
パトリシア・アークエットのブチ切れ演技も良かったし、ゲイリー・オールドマン得意の「いっちゃってる男」な演技も相変わらず上手い。


ラストは書き変えられただけあってタランティーノならこういうエンディングにはしないだろう、、、と思ってしまう結末ではあるんだけど、自分にはかなり好きな作品の一つになりました。

これを世間の評価みたいに「最高のラブストーリー」だなんて風には思わないけど、作中に何度も出てくる台詞「so cool」な作品だと思います。
タランティーノが「cool」だと思う世界の一つを描いた作品であり、彼の好きな世界感に共感出来る種類の人にはオススメ。

2 Comments

哀生龍  

>「映画オタクが作った映画オタクの為の映画」
タランティーノのオタク振りがうかがえる、ある意味“面白い”作品ですよね。
この作品で味わう“ロマンス”は、男女間のロマンスではなく、男が持つロマンティストな部分と映画への愛ではないかと思いました。

いつも哀生龍にとってタランティーノの脚本は、凄く乗れる部分と乗れない部分がありまして、この作品ではドレクセルを殺すところまでとウォーケンVSホッパーのシーンが、物凄く気に入りました!

2007/08/04 (Sat) 18:20 | EDIT | REPLY |   

秋(管理人)  

>この作品で味わう“ロマンス”は、男女間のロマンスではなく、男が持つロマンティストな部分と映画への愛ではないかと思いました。

確かに。そういう見方有りですね。
男女のロマンスは、ねぇ、、、キ○ガイなカップルがやりたい放題やって自業自得な目に合ってるだけやん!って感じですし(笑)。
あんなのを「真実の愛」(そういうファンも多いですが、、)とか言われても困る(笑)。

ウォーケンvsホッパー良かったですよねぇ。
流石の存在感と演技で。

2007/08/06 (Mon) 10:27 | EDIT | REPLY |   

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Category: 映画