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「ザ・シューター/極大射程」

監督 アントワーン・フークア
主演 マーク・ウォールバーグ

予想通り、あっという間に公開終了だったので、昨日劇場へ行ってきました。「大日本人」とはしごして鑑賞(笑)。


米海兵隊の超一流狙撃手ボブ・リー・スワガーは、アフリカのとある任務で味方から見捨てられ戦場へ取り残される。
その結果、大事なパートナーを失い、帰国後に彼は退役する事に。
そして3年後、山奥で隠遁生活を送ってた彼にアメリカ大統領の暗殺計画が進んでいる事が知らされ、その計画の阻止に協力を要請される。



「つまり敵は人間の本質さ。銃でどうにかなる物では無い」

超一流の狙撃手が陰謀に巻き込まれ、一人でアメリカ政府を相手に戦う話。
原作は「極大射程」というタイトルのかなり売れたミステリー小説らしい。
この作品で描かれる「アメリカの陰謀」は、パイプラインを通すためにイラク戦争を仕掛けたと言われるチェイニー副大統領への皮肉だろう、とも。
作中で上院議員が「一つの村の400人を殺しただけだ。おかげでくだらない民族紛争は無くなる。これで誰も石油が目当てだとは思わない。」とか言っちゃってますしね(笑)。


アメリカ政府の陰謀にハメられた一人の狙撃手が知力と技術を使って孤軍奮闘する話で、アメリカでは主人公が「インテリなランボー」と言われてたらしい(笑)。
主役を演じるのは「ディパーテッド」で再び注目を集めるようになったマーク・ウォールバーグ。

オープニングの、渓谷を映す遠景から主役の場所まで移動して迫るカメラ移動がカッコ良い。
そこから主役が陰謀にハメはめられるまでをスピーディに分かり易く説明し、125分を全く飽きさせず緊張感のある展開で見せてくれる。
サスペンス色よりも分かりやすいアクション映画としての部分が全面に出てて、無駄なく良く整理された脚本が巧いですね。
プロ集団が作った安心して観れる娯楽アクション映画って感じ。

ミリタリー物が好きな人や、「エネミー・オブ・アメリカ」「交渉人」みたいなサスペンス色を織り込んだ分かりやすいアクション映画が好きなら楽しめる作品だと思う。
FPS(オンラインのアクションゲーム)でスナイパー(狙撃手)をよく使ってる自分としては、かなり燃える部分もありました(笑)。
超遠距離の狙撃では、風・湿度・空気中の塵、などだけでは無く、地球の自転すらも影響するんですねぇ。
その状況下で一撃で敵の頭を狙撃してみせるスナイパーって、凄過ぎる。


ただネックは、マーク・ウォールバーグに今ひとつ鬼気迫る様な迫力が無かったのと、終盤のオチが強引過ぎたかな、、と思える所。
もちろん、演技力は「ディパーテッド」で披露してるので、彼自身の演技力では無く演出やシナリオの問題だとは思うのですけど。
あと、マーク・ウォールバーグは顔が基本的に「体育会系のナイスガイ」なのがネックだよねぇ(笑)。
この作品の主人公は「民間人を撃って感じた物は?」との問いかけに「銃の反動さ」と無表情で即答するクールさを持ってるので、もっと神経質な雰囲気を出せる役者の方が良かったと思う。
製作段階では主役にキアヌ・リーブスも候補に上がってたらしいけど、キアヌの方が似合ってたかもしれないですね。
演技力はマーク・ウォールバーグの方が格段に上だと思うけど、この作品にはそういう物を求められるシーンも無いですし。
マーク・ウォールバーグ主演作品では、ジョン・ウー製作の「ビッグ・ヒット」が彼のカラーに合ってて良かったです。作品としても凄く面白かったし。

決着の付け方に関しては、例の物をマスコミに送って話題騒然となり、、、みたいな有りがちなオチにせずアクション映画としてのカタルシスを選んだ結果なんだろうし映画全体のカラーとしては正しい結末なんだろうけど、でももう一捻り欲しかったかな。


余談ですが、、、。
車椅子の人、「スナッチ」でキ○ガイな殺し屋を演じてた俳優さんだな、、と思って調べたら「ラデ・シェルベッジア」というクロアチアの方だそうで、「バットマン・ビギンズ」「M:I-2」にも出演してたらしいです。気付かなかったなぁ、、、。
結構渋くてカッコ良いですよね。今後、自分的チェックリスト入り(笑)。

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Category: 映画