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「茶の味」

監督・原作・編集・脚本 石井克人
出演 佐藤貴広 / 坂野真弥 / 浅野忠信 / 我修院達也 / 土屋アンナ / 三浦友和 / 寺島進


2003年公開作品。2004年カンヌ国際映画祭の監督週間オープニング作品。
監督や脚本を手がけたのは「鮫肌男と桃尻女」(1998年)「PARTY 7」(2000年)の石井克人さん。

緑の美しい田舎に住む春野家の人達はみんな心の中にモヤモヤを抱えていた。
そんな家族の日常の中の「ちょっと変な事」をゆったりとした時の流れの中でシュールな笑いを軸に温かく描いた作品。


自分は「鮫肌男と桃尻女」や「PARTY 7」が好きで、特に鮫肌は個人的に好きな邦画ベスト5に入る程のお気に入り作品です。
そんな石井さんの作品である「茶の味」ですが、タイミングが悪かったのかチェック漏れしてました。
「PARTY7」から3~4年映画を撮って無かったみたいなので、その間にチェックリストから外れてたみたいなんですよね。
そんなわけで、本日やっとDVDで鑑賞。


まずは出演者の面々の演技に関心。みんな巧いんですよねぇ。
(それだけに、庵野さんの演技の下手さは浮いてしまってましたが、、、。)
キャスティングも絶妙で、ちょっとした端役で出てる役者らを見つけるのも面白い。
武田真治、和久井映見、草薙剛、相武紗季、堀部圭亮、松山ケンイチ、樹木希林、庵野秀明、、、etcetc。
自分は気づかなかったけど、「バベル」で話題になった菊地凛子さんも出てるそうです。

映像が綺麗で演出も良いし、台詞(脚本)も上手い。
細々とした笑いネタも素直に笑えたし、あの「パラパラ漫画」のシーンの最後の一冊には泣かされた。 やられましたねぇ、、、。
まさかこの作品で泣かされるは思わなかったなぁ。
本気で泣いてしまって、首下辺りまで涙が、、、(笑)。
あのシーンは、我修院達也さん演じるキャラが強烈にキャラ立ちしてたからこその、感動の大きさですよね。
彼の「三角定規」の歌とか冒頭の幸子を見てるシーン(窓を開け閉めする)とかかなり笑いました。

浅野忠信さんは相変わらず演技上手い。
個人的に日本で一番好きな役者さんです。
何を観てもいつも自然で上手い。自然なんだけどちゃんと演技になってるし、それでいて味が出ててカッコ良い。
中嶋朋子さんとの会話のシーンの、あの微妙な雰囲気の出し方とかホント上手いよなぁ、、、、。

幸子を演じた子役の坂野真弥ちゃんも可愛かったですね。
あと5~6年もしたら凄い美少女になるじゃないかな。


ちょっとだけ気になったのは、、、鮫肌を見たときにも書いた感想と同じで、やや引き気味のショットでアングル固定のままの長回しのシーンが多いこと。
それが凄く無駄に感じる場面が多いんですよねぇ。
石井さんはあえてやってるんだろうし、その辺りは好みの問題なのかもしれないけど、自分はちょっと間延びした印象を受けてしまう。
「ゆったりとした雰囲気」を狙った演出だとしても、絵的に面白くない固定アングルでは無く、もっと他に方法あると思うんだよね。


日常の中のちょっとした非日常を描き、そこに人間への大きな愛を描いてる所は「マグノリア」にも通じる物があるかな。
馬鹿な戦争映画を観て「感動した。考えさせられた」とか言うような感性より、こういう作品を見て「人間って良いなぁ。家族って自然って良いなぁ」と思える様な感性の人が好き。

自分の中では「鮫肌男と桃尻女」には劣るものの、かなりのお気入り作品になりました。
シュールな笑いが好きな人や、日常を描いたのんびりしたドラマとか好きな方にはオススメ。
さて、同監督の「ナイスの森」(2004年)も早く観なきゃ。。。。

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Category: 映画