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「ロッキー・ザ・ファイナル」

昨日、劇場で観て来ました。


監督・主演 シルヴェスター・スタローン

1976年公開の「ロッキー」から30周年目に公開される事になったシリーズ第6段。
「ロッキー5」も劇場で観たけど、「5」からももう17年も経つんですねぇ。
早いなぁ、、。


ストーリーは説明不要のボクシング映画。
50代になり妻のエイドリアンを失ってしまっていたロッキーは街の人たちに英雄扱いを受ける中、まるで過去の記憶の中に生きる死人の様な日々を送っていた。
そんなある日、自分の中に燻る思いを消し去るために現役復帰を決意し、プロライセンスの再取得を目指す。息子すら反対する中で。
そしてそんなロッキーに、現役の最強のチャンピオンとの対戦案が持ちかけられる事に、、、。



話も台詞もスタローンの顔も、何から何まで暑苦しい映画でした(笑)。
「夢を信じて頑張れ!諦めるな!」と叫び続ける還暦のスタローン。
大人が観れば暑苦しい事この上無い。
作品としても、良くも悪くもシリーズ一作目を踏襲した作りになってて、最近の若い人にウケるかどうかはかなり微妙。

でもねぇ、そこが良いんですよね。
斜に構えた映画も良いけど、時にはこういう馬鹿馬鹿しいまでに直球で暑苦しい作品も良い。
愚直なまでのベタな直球に心打たれます。

そもそも、このロッキーシリーズは監督・主演のスタローンの人生にオーバーラップするんですよね。
当時全くの無名でアダルト映画に出演してたりした売れない役者のスタローンが、自分の手で「ロッキー」の脚本を書き上げ超低予算で作品を完成。
そして公開された「ロッキー」は大ヒットした上にアカデミーを3部門(作品・監督・編集)受賞し、スタローンは映画のストーリーそのままにアメリカンドリームを体現して見せたんですよね。


でもスタローンは、90年代に入り肉体の衰えと同時に急速に失速。
本人もインタビューで「どんどん落ちていって自分のキャリアはこのまま終わるのでは無いかと思ってた」と言ってましたね。
さらに、この「ロッキー・ザー・ファイナル」の企画を映画会社に持ち込みしても失笑されるだけだったそうです。「今更そんな映画誰も観ない」と。
自分も数年前、「スタローンがロッキーの新作を撮ろうとしてる」って話を聞いた時は失笑しましたからね。もう60歳のスタローンがボクサー役なんて、と。

そんな中、スタローンは頑張って予算を集め完成。試写では評論家達に絶賛されたとか。
ちょっとスタローンを見直しました。

チャンプとの試合の後、ロッキーは結果を聞く前にリングを降ります。大歓声に包まれ、充実した表情で。
彼はリングに上がった次点で既に「勝者」であり、他人が下す判定はどうでも良かったのでしょう。
そして、それこそが作中でロッキーが言う「人生程重いパンチは無い」に対する答えなんでしょうね。


自分も高校の時「アイ・オブ・ザ・タイガー」(ロッキーシリーズで使われた曲)を流しながらボクシングのトレーニングやってました。
流石にリアルタイムでは無いけど、20年以上前に「ロッキー」を見て以降シリーズは全て観てますし。
そういう人間が観ると、やっぱり胸が熱くなる物があります。
特に自分より上の世代の方々(4~50歳台の男性)が見るとヤバイみたいですね。
あちこちで「ラストは涙でスクリーンが見えなかった」って感想を観ます。

とりあえず、ロッキーシリーズのファンは必見。

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Category: 映画