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「ブラッド・ダイヤモンド」

昨日、劇場で観て来ました。

監督 エドワード・ズウィック
出演 レオナルド・ディカプリオ / ジャイモン・フンスー / ジェニファー・コネリー



社会的なメッセージ色のある作品を撮る事の多いE・ズウィック監督作品。
彼の作品では「ラスト・サムライ」「グローリー」が好き。 「マーシャル・ロー 」はいまいちでしたが、、。
今回の作品は結構評判が良いので劇場へ観に行きました。


舞台は内戦の続く1990年代、アフリカ。
ある日、漁師のソロモンは反政府軍RUFに捕まり、ダイヤの採掘場で強制労働させられる事になってしまう。
そこで彼は偶然とんでも無く巨大なピンクダイヤを見つけ監視の目を盗んである場所へ埋めるが、そんな彼にダイヤの密輸をしている白人ダニーが近づき、RUFに捕まってしまったソロモンの家族の救出と引き換えにピンクダイヤを差し出すように迫る。
そしてダニーは自分の持っている闇の密売ルートの情報をエサに、アメリカ人の女性ジャーナリストであるマディーにもピンクダイヤの回収の為の協力を要請するが、、、。


今も続いてる(らしい)ダイヤの密売に関わる悲惨な現実を、実話を元に骨太なアクション・サスペンスとして描いた作品。
まずはディカプリオが良かったです。大嫌いな俳優だったんだけどね(笑)。
少し前に観た「ディパーテッド」で彼を見直したんだけど、今回の作品では更に良かったです。
鋭い眼光で「非情で嫌な奴」を好演してますね。
ちょっとした表情とか巧い。
タフでワイルドな雰囲気も良かったです。あと5~6年歳を経れば凄く良い役者になりそう。
ソロモンを演じたジャイモン・フンスーが良かったのはもちろん、凄く久しぶりに見たジェニファー・コネリーもなかなかの好演。

ディカプリオが完全な悪人で無かったり、無駄に思えるラブロマンスや扇情的な演出が入ったりするのも、まぁ、仕方ないと思います。
社会的なメッセージ性を強く打ち出すだけでは娯楽作品として難しいので、展開に色々とご都合主義な箇所があるのも目をつぶってあげないとね。
そういう気になる部分が色々とあるのは確かだけど、ヒットを義務付けられたスター主演の大作でこういうメッセージ性を織り込もうとする姿勢が好感度高し。
143分という尺を飽きさせずに見せる腕も流石。


同じ国の人間同士で殺し合い幼い子供が銃で躊躇無く人を射殺しまくる悲惨なシーンから作品が始り、作品が終わった後のエンドロールで流れる「実際に現在も20万人の少年兵が居る」ってメッセージは胸が痛かったです。

実際今も世界で売られているダイヤの10%ぐらいは密売されて来た物であり、店で売られてる時にはもう判別出来ないのだそうで。
そのダイヤの影には発展途上国のおびただしい数の人達の血が染み込んでいるんでしょうね、、。
それらを「ブラッド・ダイヤモンド」と呼ぶのだそうで。
「給料の三ヶ月分で喜んで買う連中が居る限り無くならない」(作中の言葉)。

でもこういのってダイヤだけに限った話じゃ無くて、日本みたいな裕福な国で普通に生活してるだけで貧しい国々の人達を苦しめてるんだよねぇ。
だからと言って今更この生活を変えるのは難しいし、そういう世界を急に変えられるわけでは無いけど、でもせめて自分らの生活はそういう貧しい国の人達の犠牲の上に成り立ってる物だって事を忘れない様にしないとね。
「死ぬ」自由の前にきっちり「生きる」義務を果さないと。
生きたくても生きられ無い人達の屍の上に成り立ってる命なんだから。

作品の内容を米国務省が批判し、アメリカでは短期間で上映が打ち切られたそうで、、、。
人によっては結構衝撃的な内容かもしれませんが、大人にはオススメの作品。

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Category: 映画