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「ブラックホーク・ダウン完全版」

監督 リドリー・スコット
出演 ジョシュ・ハートネット / ユアン・マクレガー / エリック・バナ / ウィリアム・フィクトナー / トム・サイムズモア/ オーランド・ブルーム


2001年公開アメリカ映画。
第74回アカデミー賞2部門受賞。

マイケル・ベイと並ぶ「脳味噌空っぽ映画の帝王」ジェリー・ブラッカイマー製作の作品って事で自分の鑑賞リストから除外されてた作品。
でも、少し前に一緒に劇場で「硫黄島からの手紙」を見た方が凄く好きな作品だと言ってた上に、ネットなどで見てても割と評判が良かったのでDVDを買って来て見ました。
公開時より7分半長い「デジタル・リマスター完全版」だそうです。


1993年、ソマリアで続く民族紛争を終わらせるためにアメリカの特殊兵100名が首都モガディシオに降り立つ。
独裁者アイディード将軍を捕らえるために。
当初、1時間程度で終わる予定のミッションだったのだが、首都へ向かったブラックホーク(ヘリ)が撃墜された事から戦況は一変する。
そして、1000名を超える民兵に囲まれた米軍特殊部隊員達は恐ろしい地獄絵図の中へと、、、。


感想は、、、、。
流石は腐ってもリドリー・スコット先生って感じ。
いや、腐ってませんが(笑)。

ジェリー・ブラッカイマー製作の影響か完全にアメリカ万歳映画になってて、ソマリア人はまるでエイリアンか何かの様にしか描かれて無い。
政治的なメッセージ性を真面目に考えると、まるで他国への軍事介入を肯定してるプロパガンダ作品にも思えてしまう。
弟のトニー・スコットは有名なタカ派監督だしねぇ。
まぁ、ジェリー・ブラッカイマー製作の映画を真面目に語る方が馬鹿なのかもしれませんが、、、(苦笑)。

でもその中で市街戦の悲惨さ、戦争のおろかさ、アクション映画としてのスリルと迫力をきっちりと描き出して見せてるのは流石リドリーさん。
演出のキレは流石だし、映像の迫力と緊張感ある展開は素晴らしい。

そう考えると、製作のブラッカイマーと監督のリドリー・スコットの味が半々の作品になってるのかもね。

上記でも述べた様に、政治的なメッセージ性を気にしなければ単純に楽しめる娯楽アクション映画としてかなりのクオリティだと思います。
主役のジョシュはさておき、脇を固める役者達がカッコいいのなんのって、、、、。
彼らの男気溢れる台詞と行動に痺れます。
マナーも口も悪いけど戦場では凄く頼りになり、自身の哲学を語って見せるデルタ(特殊部隊)のフート(エリック・バナ)。
Fワードを連発しながらも必死に任務を遂行しようとし、部下が全員死亡した後でも上官の「戦場に戻らなくても良い」って言葉を背に戦場へ戻っていくマグナイト中佐(トム・サイムズモア)。
墜落したヘリの中に残された負傷兵を守る為に、援護も無い状態でたった2人でおびただしい数の敵兵の中へ降りていく兵士。
ウィリアム・フィクトナーとかユアン・マクレガーも良い味出してました。


自分の中では戦争映画の最高傑作はスタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」(特に前半)、フランシス・F・コッポラの「地獄の黙示録」、マイケル・チミノの「ディア・ハンター」の3本なんだけど、ブラックホーク・ダウンはそれらに及ばずとも、なかなか良い作品だと思います。少なくとも「硫黄島からの手紙」よりは好き。

余談ですけど、「ディア・ハンター」や「フルメタル・ジャケット」とは全く違った角度から戦争の空虚さを描いた「ジャーヘッド」もなかなかの秀作ですよ。

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Category: 映画