MILLION MIRRORS-blog-

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「世界最速のインディアン」

昨日、劇場で「世界最速のインディアン」観て来ました。

主演 アンソニー・ホプキンス
監督 ロジャー・ドナルドソン

2007年現在、1000cc以下の二輪バイクの世界最高速度の記録は1967年にアメリカで出された物が今だに抜かれていないそうです。
その記録を出した「バート・マンロー」(アンソニー・ホプキンス)の実話を描いたニューランド産、ロードムービー。


結論を先に言うと、物凄く良い映画でした。何度も泣いた(笑)。
「面白い」映画は数あれど、自分にとって「愛すべき」映画にはなかなか出会えない。
でもこの作品はそういう宝物の一つになった素敵な映画。


ニュージーランドの田舎街に住むバート・マンローは63歳になってもなお速さを追求し、40年も前のバイク「インディアン・スカウト」を改良し続ける毎日を送る貧乏な一人者。
そんな彼の夢は、アメリカにあるライダーの聖地「ボンヌヴィル塩平原」で「世界最高速度」の記録を更新する事だった。

バイクの改良に台所用品やワインのコルクを使い、レース用のタイヤが買えず古いタイヤをナイフで削って使う貧乏な彼には、アメリカまで行くお金すら無く困り果てていた。
おまけに狭心症(心臓発作)まで発症し、周りの誰もが温かい態度とは裏腹に「世界記録を出せるわけが無い」と内心思っているのが手に取れてしまう中、彼は25年も夢観ていたボンヌヴィルの舞台に立つべく必死で資金繰りをし、アメリカに向かう。

そして、整備のメカニック達に「時速100km出れば良い方だ」「石器人だ」と嘲笑される程に酷いボロボロマシーンでボンヌヴィルのレース場に現れるバート。
周りは最新鋭のまるでロケットの様なバイクが並ぶ中、ブレーキや停止用のパラシュートも無く消火器すらも無い1920年型インディアン・スカウトで「世界最高速度」に挑む。


まずはアンソニー・ホプキンズが良い!!!
バートが苦労してボンヌヴィルに到着した時、此処が自分にとってどれだけ憧れの場所であり全てのライダーにとって神聖な場所であるかを語るシーンがあるんだけど、その時の表情が最高。その表情だけで泣けた。

周りから変わり者として見られてるバートの唯一の友人である隣家の少年も良かった。
バートの恋人すらも「勝てるかな?」との彼の問いかけに「無事に帰ってくれれば良い」と答えるんだけど、その少年だけは満面の笑みで「大丈夫だよ」って言うんだよね。マンローも彼に語りかける時には「Friend」。

バートにバイクの勝負をけしかける不良集団のリーダーも良かった。
ネタバレになるので避けますが、旅に出る寸前のバートに彼が語りかけるシーンも凄く良くて泣きました。
結果が分かっていてもハラハラドキドキさせてくれるレースシーンの演出も良かったし、、何時も「ニュージーランドから来たバート・マンローだ」と笑顔で握手を求める明るく魅力的なバートと旅の途中で出会う様々な人とのコミカルなやりとりも良かった。


扇情的な演出も派手な展開も無い地味な映画なので、ハリウッドでは製作に資金を出す会社が無かったそうです。
そこで資金提供したのが日本の有名な遊園地だったらしいですね。良いエピソードだなぁ、、。
「スペシャル・サンクス」にハリウッドの有名な匿名「アラン・スミシー」がクレジットされてたので、事情で名前を出せない大物も協力したのかもね。


この映画を観て心の動かない大人の男は、小学生から人生やり直した方が良いと思います。 特にバイク乗りや昔バイクに乗ってた大人は必見。

「夢を追いかけないヤツは野菜と同じ、、、キャベツと同じだ」(バート・マンロー)
最高にカッコいい爺さん。痺れます。

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Category: 映画