MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

「DDD」読み終わりました

数日前に「奈須きのこ」さんの新作小説「DDD」(講談社)買って来て仕事の通勤時にチマチマ読んでたのですけど、やっと読み終わりました。
「空の境界」(映画化決定だそうで)も凄く面白かったけど、今回のDDDはその上を行きますね。

きのこさんが描いた「空の境界」や「月姫」に出てくる異能力「直死の魔眼」も凄く面白い設定だったし「Fate/stay Night」の「因果の逆転した槍」ゲイツボルグ等の設定も凄いと思ったけど、今回も相変わらず発想(設定とか)が面白い。
「悪魔祓い」と「悪魔払い」の違いとか、「悪魔憑き」の定義とか。
今回の「DDD」も「月姫」「Fate」「空の境界」とクロスオーバーする世界みたいです。
「DDD」に登場する「地下室の悪魔」は「月姫」で語られた・・・・みたいですね。


ネタバレしない範囲内で説明すると。

主人公は白髪で片腕の青年、「石杖アリカ」。
彼は片腕と「危機や恐怖を感じる」心を失ってしまっており、依頼を受けて「悪魔払い」をする。「悪魔祓い」でない所がポイント。
もう一人の主人公は、14歳ぐらいの少年「迦遼カイエ」。
外見は絶世の美少女で、両手両足と「感情」が無い。「神の様に動く」黒い義手義足を使い「悪魔を殺してくれる」と噂される、通称「地下室の悪魔」。

「神が完全無欠にして全知全能であるのなら。悪魔とは、荒唐無稽にして人知無能の現象である。(中略)神さまは人間の事んてどうでもいい。信仰心なんて物に興味は無いし、人間がどう楽しむかどう苦しむかなんてコトにも関心は無い。当たり前だろ、あいつは一人で足りてるんだから。全知全能ってのはそういうコトだ。神さまはお前を救わない。神さまの言い分なんて昔っから一つしか無い。つまり、、、、うざいから、私には関わるな。」

「弱い人間が悪魔憑きになる。けれどそれは心が弱んじゃ無く、その人間を取巻く環境が弱いからだ。心は人間の内側にあろうと、外的要因に因って変動するものだから。家庭の事情、友人という他人との関係、社会における自己の評価。足場が毒されていれば、立っている人間だって当然毒に犯される。その結果、精神を病み一般社会に適応できない状況になってしまう。(中略)こういのは心の弱さを責めるのではなく、どうして心が弱くなったのかを考慮すべき。それぐらいのことで崩落する人間の心を恥じろ、では無く、その程度の事で壊れてしまう人間の悲哀を知れ。」(作中の台詞)


きのこさんの作品って、説教臭い部分が皆無で高尚なテーマなんて物も無くエンタメに徹してるのに、何気に現代社会の病理風刺や辛辣な皮肉が垣間見えるのが好き。
あと、泣かせでは無い何気ない台詞の中に心に響く物も多いので、きのこさんの作品を読むときは何時もスケッチブックに台詞をメモしながら読んでます。
ゲームの時は泣きながら台詞をメモした事も(笑)。

人肉を喰らう人間が出てきたり、かなりグロくてバイオレンスな表現もあるけど、この手の作品が好きな人には文句なしでオススメですよ~。

でも自分の中ではこの手のライトノベル系の中では平井和正さんの「ウルフガイ」シリーズと夢枕獏さんの「魔獣狩り」が今でも最高峰。
「キマイラ吼」と初期(1~4巻まで)の「VAMPIRE HUNTER D」も大好きですけど。

2 Comments

Not  

初めまして

初めまして、Not(のっと)と申します。
私は秋さんのサイトは3年前位からちょくちょく見させていただいてましたが、書き込みするのは今回が初めてです。

私は俗に言う「Type-Moon厨」なんですが(失笑)、奈須きのこさんの「DDD」についてコメントされていたので思わずカキコしてしまいました。秋さんのコメントにあまりに共感してしまう部分があったので黙ってられませんでした(笑)

年下の私が言うのも何ですが(私は今年で27なので、秋さんにしたらまだガキ)、秋さんの作品に対する見方はとても鋭く「この人はいくつになっても感受性が衰えない。しかも良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり言える。例えそれが自分の好きなものでも決してそれを絶対なものとしない」と、作品に対する姿勢は見習いたい部分がとても多いです。

しかも若い世代のものに対してもアンテナを張っているので。正直「Type-Moon」などは私の年代かそれより下の世代が影響を受ける世代の中心になっていると思うので、今回秋さんが「DDD」を読んでコメントしているのは驚きました。「Fate」も同様です。私もパソコンの前で泣いてました(笑)

おかげで私は脱サラし(笑)絵(主にゲームグラフィック)の勉強をするため専門学校に通う超親不孝な大馬鹿です。もちろん説得しましたし、金は全て自己負担で金銭的には親には迷惑かけませんが。というかかける訳にはいきません…

格闘技の話も楽しく読ませていただいています。私自身は格闘技の経験はないのですが(スポーツは好きでやります。でも、あくまでスポーツです。)、秋さんの予想等を見てからテレビ等で欠かさず見させてもらってます(笑)当たっても外れてもそれはご愛嬌という事だと思うので。格闘技には熱くさせられます。

あと、私は早く秋さんの描く(描いている)漫画を読みたいです。秋さんの日記はよく読ませていただいてるので、私とは服や音楽のセンスは違うのは分かっているんですが(人間なんで当たり前ですね)、「漫画」の趣味はかなり合っている気がするので、漫画を通して「秋さんが想い描いている世界」が見たいです。

あと、一度「ストⅢ」で対戦してみたいです(笑)私や私の友人の間ではストⅢは「時代には望まれなかったけど、2D格闘の中では最高ランクに位置する」と今でも話しています。実際「分かっているゲーセン」には今でも普通に(レトロゲーとして扱われないで)台が置いてありますし、ゲーム雑誌等でも何年もたった今でも論評されているので(このゲームにブロッキングは必要だったのか等々)、客観的に見ても秀逸な作品だったと思います。

すいません、3年分の想いと言うか思ってた事書いたので長くなりました。でも私はオカマじゃないですよ(笑)

これからもちょくちょく遊びにきさせていただきます。それでは失礼します。

2007/02/01 (Thu) 02:45 | EDIT | REPLY |   

秋  

はじめまして。
丁寧なレスありがとございます。

感受性etcの件、自分には勿体無いくらいの言葉で嬉しいです。
単純に口が悪くてミーハーなだけなのかもしれませんが、、、。
でもその新しい物好きな性格は今後も変わりそうも無いし、これはこのままで良いかなぁとも思ってます。
友人らに散々馬鹿にされながらも「PS3、ちょっと欲しい」とか言ってますし(笑)。

Type-Moonの作品、凄く良いですよね。
自分は18禁ゲームに全く興味が無かったのですけど、古い付き合いの友人に「騙されたと思ってやってみろ」って言われて遊んでみたら、もうどっぷりはまってしまいまして、、、。何事も偏見はいかん、と再確認しました(笑)。
PS2版のFateも楽しみですね~。


脱サラしてグラフィックの学校ですか!
カッコ良いです。漢です。
自分みたいにダラダラいい加減に生きてるのでは無くて、きちんと就職した後に目標目指して行動出来るのは立派だと思います。
余計なお世話かもしれませんが、頑張って下さいね。


漫画の件ですが、、、。
話を合わせてるわけでは無く、随分前から2月1日から再開する予定で居ました。
前回持込して「あと一歩」と言われた作品を10P程加筆修正して4月に投稿するつもりなんです。
本当はもっと早くに再開するつもりだったんですが、仕事が忙しくて、、、。
でも、仕事帰りに大きく時間を取られてしまってるmixi等のネットの時間を大幅に削除して漫画に取り組むつもりです。
そのタイミングでNotさんにこういう言葉をいただけたのは、不思議な偶然だな~って思うと同時に背中を押してくれたみたいで嬉しいです(^ω^)


スト3は名作でしたね。
自分はその時期、他社の3D格ゲーをメインでやってた気がするので、あんまり上手くないですけど。
ウンジャマレミー使ってました(笑)。
最近の2D格ゲーは飛び跳ねてコンボを狙い合うだけのバッタゲーしか無いので、触る気もしないのが残念です。


良かったらまた、お暇な時でも遊びに来て下さいね~(^ω^)

2007/02/01 (Thu) 10:46 | EDIT | REPLY |   

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Category: 漫画・小説