MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

漫画を持ち込みして来ました

以前から描いてた漫画が完成したので、講談社の某月刊誌に持込して来ました。
ヤンジャンや角川の少年誌でアシスタントしてた頃、「講談社の編集部は学校の職員室っぽい雰囲気」っていう噂を聞いてたんですが、ホントにそんな感じでした(笑)。

講談社

こう、建物が大きくて立派なだけでなく重厚感が漂ってて、持込で緊張してる人間には威圧感すら感じてしまう雰囲気。
緊張し過ぎて、口から新しい生き物が出てきそうなくらいでした(笑)。

正面入り口に入ってすぐの受付で持ち込みの予約してる旨を話すと、ビジター用の受付用紙みたいなのを渡されて記入。
その用紙にしたがって、受付の方が電話で編集さんと取りついでくれました。

ここで記入等の時間を取られるので、講談社に持ち込みを考えてる方は少し時間に余裕を持って行った方が良いですね。
自分は14時予約だったので、13:45頃に受付を済ませました。

受付の方から入館証明のバッジを受け取り、それを目立つ場所(胸)につけてエレベーターへ。
バッジをきちんと見える様にしてないと、受付やエレベーター近くにいるガードマンに止められるみたいです。


指定された階で降り、複数の編集部が入ってる部屋に入ったんですが、特に受付的な人も居ないので近場の方に声をかけて目的の編集部の場所を教えて頂いて移動。
持ち込みをお願いしてた編集さんと挨拶した後は、編集部の中の一角で作品を見ていただきました。


結果を先に書くと、デビュー実現!とはならなかったけど、まぁ悪くない反応をもらえたって感じかなぁ、、、。

色々とダメ出しをされましたが褒めてもらえた部分も有って、ダメ出しされた部分の90%はプロットの問題点。
漫画を描いた事の無い方にわかるように言うと、漫画の基本設定や物語の軸を作る設計図の部分での欠点ですね。
そこは自分でも自覚してて作画中に何度も悩んだんだけど、でも今回は「まずは完成させること」を念頭においてたので欠点を修正しないでそのまま完成させたんですよね。
なので、ダメ出しされた部分は全て納得いく物だったし、凄く勉強にも成りました。

今回自分が描いた漫画のストーリーは簡単に言うと、「抜け忍」の少女が主役の男と偶然出会って、主役が命をかけてその少女を救うためにヴァンパイアを倒すって話。
そこで、ヴァンパイアに吸血されてて余命数日の少女が自暴自棄だった所から、主役の男のおかげで立ち直るって話なんです。

まぁベタでありがちな「用心棒」的なストーリーなんだけど、「読みきりはベタな話になりがちなのでそこは悪くない」と言われました。
あと、「わちゃわちゃとした日常会話なども入ってて面白いし、いくつか有る決め台詞なども悪くない」との評価。

欠点のメインは「少女が立ち直る」要因に、主役の設定や魅力等が絡んで無い事。
今回の話では、その主役の魅力の部分の打ち出しが弱いので、主役の特徴や性格等をもっとデフォルメして分かり易い物にして、その主役の魅力なり設定なりが「少女の変化」を生み出す様にした方が良いとの事。
「この作品のテーマが分かり難く、主役のかっこ良さを描き手が言語化できていない印象を受ける」
「右舷(この作品の主役)ならではのオンリーワンな要素が欲しい」、との事。

、、、って感じがダメ出しの90%でした。
魅せ方とその為の設定の組み立て方のアドバイスって感じかな。

あとは、これも自覚していた問題点で、「設定を台詞で説明してしまった」こと。
友人に読んでもらって感想を聞こうと思いつつも、でも結局見せる事の無いまま完成させてしまったんだけど、主役の特殊な事情を台詞で説明しちゃってるんですよねぇ、、、。
主役の男は実は敵のヴァンパイアと血縁関係みたいな部分があって、ヴァンパイアを殺すと自分も死んでしまうという設定だったんです。
だから、少女を救うなら自分(主役)は死ななければならないという設定だったんです。

その設定は絶対にエピソードで見せるべきだって分かってたんだけど、でもそれをすると話が長くなり過ぎるので会話で説明しちゃったんですよね。
「説明をしなければ収まらない話だとすれば、説明が必要な設定の大きさが既に読みきりに向いていない」、と指摘されました。

そして最大の欠点が、、、、72ページは長い(笑)。
話が破綻してるとかつまんないとかでは無く、むしろ読み応えは有った。でも現実問題として、新人の作品を一気に70ページも掲載するのは不可能に近い。
長くても50ページ。32~38くらいが良いです。
、、、と言われました。「72ページを丁寧にきちんと仕上げてて凄い」ってのは、3~4回言って下さいました。

以上が、プロット面で指摘された部分。
非常に勉強になりました。


作画面に関しては技術的なダメ出しはほとんど無く、方向性や表現方法の修正のアドバイスみたいな感じでした。
「所々パースの怪しい箇所がある。」
「目の表情のバリエーションが少ないので、アップの時などはもっと手を入れる(情報量を増やす)表現方法を研究した方が良い。」
「少女の表情などにもっと女性らしい色気が欲しい。」
「衣装や髪型がリアルでも無くファンタジーでも無く中途半端なので、いっその事もっと弾けた感じでも良いと思う」

くらいかな。


要約すると、作画や演出等の表現手段は悪くないけど、基本設定の部分で失敗してるって事かな。
設定を詰め込み過ぎてるので、もっとシンプルな話でも良かったんじゃないかとも言われましたし。

あと自分はもうおっさんなので年齢の事も心配してたんだけど、年齢に関しては何も言われませんでした。
と言うか、年齢は聞かれず「漫画暦」みたいなのを聞かれました。

ちなみに、今回の作品で門前払いレベルの酷評を受けたらもう漫画を描くのは辞める!くらい気合を入れてたんですが、でもまぁ、酷評では無く修正方法のアドバイスって感じだったので、漫画描きは辞めなくて済みそうです(笑)。
っていうか、止めないけどね!次は見てろよ!この野郎!!!くらい思ってますが(笑)。
以上が持ち込みの結果でした。

前述の基本設計部分での欠点を修正しようと思ったらほとんど描きなおすことになるので、アドバイスを念頭に32~38ページくらいの別の話を描いてみるつもりです。
で、今回のこの作品は作画を数箇所修正して、別の出版社に投稿してみるつもり。
ぶっちゃけ編集さんの好みかどうかって部分もあるので、一人に見せただけで闇に葬るのも勿体無いですし。

ちなみに自分は編集さんが担当になってくれたことが過去2回あるんですが、その時は父が他界したり出版社の事情が有ったり馬鹿な自分の性格が災いしたりしてデビューに結びつかなかったんですよねぇ。
まずは、また担当が付く様に頑張ります(ლ '0')ლ

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2 Comments

そりひげ  

初めまして 私も漫画を描いているので興味深く読ませていただきました。

持込みだと直に評価してもらえるのが良いですよね。 終わった時に
「次は面白いって言わせてやる!」とか熱気がわいてくるのが、面と面を
向かって 批評される事のメリットだと思います

今考えると、ボロクソに言われることはその人にとって幸せなんじゃないか、と
思えてくるんです… その人(作品)に足りないもの、どうすべきかを
具体的に指摘してくれるなんて、こんな良いこと無いんじゃないかと。

 

2015/12/04 (Fri) 17:18 | EDIT | REPLY |   

秋(管理人)  

初めまして。

そうですね、プロの編集さんが仕事の時間を割いて無料でアドバイスをして下さる分けですし、非常にありがたい事だと思います。
あとやっぱり、物凄い数の原稿を見てきてる方ならではの鋭い指摘も沢山頂けますし。物凄く緊張しますが(笑)。

そりひげさんも、漫画描き頑張ってください。
自分もまだまだ頑張ろうと思います。

2015/12/04 (Fri) 21:00 | EDIT | REPLY |   

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Category: 漫画・小説