MILLION MIRRORS-blog-

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最近見た映画色々の感想・12

最近見た映画の中から一部作品の感想。
劇場で見た物とBDやDVDで見た物も混ざってます。


■ベイマックス(2014アメリカ)
監督:ドン・ホール 制作:ジョン・ラセター 出演:スコット・アツィット

ピクサーのジョン・ラセターがトップに就任してから絶好調のディズニー制作によるフルCGアニメ。近未来の都市「サンフランソウキョウ」を舞台に、最愛の兄タダシを失った14歳の天才少年ヒロと、ケア・ロボット「ベイマックス」が巨大な陰謀に立ち向かって行く様を描いたヒーローアクション。海外では「ヒーロー物」として宣伝してるのに、いつもの通り日本ではなぜか「感動物」として売り出してるのを見て若干辟易してたのだけど、作品自体はやっぱり凄く良かった。実際、感動できる部分もしっかり有るし、この作品に関してはヒーロー物である事を隠して感動物として売ってる事の騙し感は少ないかも。個人的には同じディズニーの『シュガー・ラッシュ』の方が好きだけど、ジョン・ラセターが現場トップになってからのディズニーが凄すぎて、ピクサーが二軍化して行きそうな勢いなのが気になる。ピクサーは最近すっかり続編物ばかりだしねぇ。もう、非の打ち所の無い完成度のエンタメ作品なので、全ての人に広くおススメ。


■シン・シティ/復讐の女神(2014アメリカ)
監督:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー 出演:ミッキー・ローク/ジェシカ・アルバ/ジョシュ・ブローリン/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ブルース・ウィリス

無法都市「シン・シティ」で繰り広げられる復讐劇を描いた前作から9年ぶりの続編。前作を3回劇場へ見に行った自分は物凄く楽しみに待ってたんだけど、9年も待たされたのか、、、。映画としては色々アレなので興行的に大ゴケしたのも納得。個人的にはマーヴの大暴れシーンを見れただけで満足なのだけど、そういう前作のファンに向けたサービス動画の様な作品。前作に比べると色々と雑だし、タイミングって大事なんだな、、と再確認。時系列が分かりにくいので、DVD化の時には前作とまとめてエピソードを時系列順に並べた一本にして欲しい。ちなみに、ミッキー・ロークは自分が出演した映画は見ないし続編企画には絶対にOKしない俳優だったんだけど、今回はついに続編に出演したんだよね。ロバート・ロドリゲスって、そういうちょっとハリウッドのメインストリームに馴染めない種類の役者達に人望有りそう。自身で作ったスタジオ名からしてアレだし、愛すべき映画馬鹿。いや、馬鹿映画馬鹿、かな(笑)。


■エクスペンダブルズ3/ワールドミッション(2014アメリカ)
監督:パトリック・ヒューズ 出演:シルヴェスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム/アントニオ・バンデラス/ジェット・リー/ウェズリー・スナイプス/ドルフ・ラングレン/メル・ギブソン/ハリソン・フォード/アーノルド・シュワルツェネッガー

80年代のアクションスター勢揃いお祭りムービーの第三弾。一作目からずっと劇場で見てるので今回も足を運んだのだけど、予想以上に面白かった。80年代アクション色全開の一作目、コメディ色強めの二作目、近年アクション映画のカラーも若干取り入れた三作目って感じ。事情を知ってる人なら笑える冒頭のウェズリー・スナイプスの自虐ネタやアントニオ・バンデラスの落ち着きの無いキャラ設定も良かったけど、この面子の中でも画面の支配力が頭一つ抜けた印象を見せるメル・ギブソン凄い。でも流石にもうこれ以上に豪華な面子は無理だろうし、四作目をどういう方向性に持って行くんだろう。


■シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014ニュージーランド)
監督:ジェマイン・クレメント 出演:ジェマイン・クレメント/タイカ・ワイティティ

シェアハウスで共同生活を送る4人のヴァンパイアが取材を受け、その私生活をフィルムに収める、、といった体裁で語られるPOV方式のホラータッチコメディ。古今東西のヴァンパイア物のパロディ満載で、『ドラキュラ』シリーズや『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』等のメジャータイトル以外にも、『ロストボーイ』や『ブレイド』までパロってて笑った。爆笑する様な映画では無いけど、ブラックかつシュールなネタが満載でクスクス笑える作品。ハリウッド映画の様な大掛かりな仕掛けは無いけれどゾンビや狼男のネタも笑えるし、その手のホラーやコメディが好きなら楽しめる映画。


■NY心霊捜査官(2014アメリカ)
監督:スコット・デリクソン 出演:エリック・バナ/エドガー・ラミレス

実在する現役のニューヨーク市警巡査部長ラルフ・サーキの手記『エクソシスト・コップ/NY心霊事件ファイル』を映画化した作品。サーキは神の存在を信じないものの生まれ付いての霊感の強さから心霊事件に遭遇してしまい、否応なしに事件の背後に潜む悪霊と対決していく事になる様をサスペンスタッチで描いた実録ホラー・サスペンス。近年のエクソシスト物では『ザ・ライト/エクソシストの真実』が面白かったのだけど、それよりはホラー色が抑え目で「猟奇殺人事件を追う刑事物」のカラーが強く、『セブン』に悪魔祓いの要素を足した感じの作風。「怖さ」を煽る演出がやや弱く緊張感や恐怖感はそれ程でも無いのだけど、終盤の悪魔祓いのシーンは迫力が有って良かった。脚本や編集などの全ての要素が一定ラインを越えた「それなり」の完成度の作品なので、この手の作品が好きな方にはおススメ。それにしてもエリック・バナってカッコ良いよなぁ。もっと出演作増えて欲しい。


■アイ・フランケンシュタイン(2014アメリカ)
監督:スチュアート・ビーティー 出演:アーロン・エッカート/ビル・ナイ

「アンダーワールド」シリーズのケヴィン・グレイヴォー原作のグラフィック・ノベルを映画化した作品。誰もが知るクラシック「フラケンシュタイン」のその後を描いた物語で、現代まで生き続けたフランケンシュタインのモンスターが人知れず戦っていた天使と悪魔の戦いに巻き込まれて行く様を軽快なアクション主体で描いたB級テイスト炸裂の薄っぺらい映画。チープな映像表現が「アンダーワールド」ぽいと思って調べたら、案の定、同シリーズと同じ製作者。悪魔がなぜフランケンシュタインの作ったモンスターを手に入れたがるのか?その設定は面白いし、美術のセンスは悪くない。ロングコート姿で颯爽と立ち回るアーロン・エッカートは文句無くカッコ良い。でも褒める所がそれだけで、一本調子で抑揚のない展開を見せる脚本がお粗末で星の数程あるお手軽B級アクション映画の一本の粋を超えている部分が何一つ無い作品。でも「魔界の王子が666体の悪魔を率い、大天使ミカエルから遣わされた天使の軍団と戦う」様を映像化していると知っただけで鑑賞せずには居られない様な自分と同種の大きなお友達にはおススメ(笑)。


■青天の霹靂(2014日本)
監督:劇団ひとり 出演:大泉洋/柴咲コウ/劇団ひとり

人生に絶望している売れないマジシャンがタイムスリップし、若き日の両親と出会い自身の出生の秘密を知るという感動物。一部演出にクドさや無駄に感じるカットが散見されるものの、非常に丁寧に作られていて好感が持てる佳作。未来の説明の体裁で母へ感謝を語るシーンは泣けたなぁ。コントのシーンは流石の面白さだし、切れ味の良いエンディングも凄く良かった。いかにも「テレビ映画」な画面の印象は否めないけど、これが初監督作品って劇団ひとりさん凄いと思う。次回作も期待大。


■her/世界でひとつの彼女(2013アメリカ)
監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ホアキン・フェニックス/スカーレット・ヨハンソン/エイミー・アダムス/ルーニー・マーラ

人工知能を持ったOSに恋してしまう男性が自分の過去と向き合い孤独から立ち直って行く様を描いたコメディタッチの恋愛物。基本はJ・フェニックスとS・ヨハンソンの会話劇だけど、2人の演技が良いので物語に引き込まれる。初めて互いの想いを伝え合うシーンが凄くよくて泣けた。アカデミー賞脚本賞を獲った作品なのも納得だけど美術と音楽のセンスも良く、大人のためのファンタジーとして完成度の高い作品。進化しすぎた人工知能の行く末を描いている部分では日本で同日公開だった『トランセンデンス』に近い部分が有るものの、それの300倍は良い映画。S・ヨハンソンの声は魅力的で巧かったけど、エイミー・アダムスやルーニー・マーラも凄く綺麗に撮れてる。ちょい役でクリス・プラットが出てたので、スター・ロードとブラック・ウィドウとドクター・ストレンジになりかけた男の共演だ、、とかどうでも良い事を連想した(笑)。ただ、結構濃厚な擬似セックス場面等も有るので、家族や恋人と一緒に見る人は要注意(笑)。


■プリズナーズ(2013アメリカ)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:ヒュー・ジャックマン/ジェイク・ギレンホール

娘を誘拐された父(ヒュー・ジャックマン)が独自に犯人を追う中で、徐々に道を踏み外して行ってしまう様を描いたサスペンス。ディーキンス撮影による画面の力と監督の演出の巧さによって作り出される緊張感の有る雰囲気が素晴らしく、153分もの長時間飽きる事無く引き込まれる。『ファーゴ』でも顕著だったけど、ディーキンスの画面は何気ない風景ショット一つでも物語る力が有るのが凄い。安易な扇情的演出で観客の感情を動かそうとしない所にも好感が持てるものの、その反面、何を持って観客の心を突き動かしたいのか、その力点がいまいちはっきりしない作品になってるのが若干残念。犯人を追う父(ヒュー・ジャックマン)が敬虔なクリスチャンで、彼を後追いする刑事(ジェイク・ギレンホール)の名前が「ロキ」で、しかも彼は冒頭で干支の話をしてる。更に、犯人の周りにはサタンの象徴であるヘビがやたらと出てくる。つまり、北米人にとっての神と異教徒と悪魔の物語って事なのかな。だから日本人である自分にはいまいちピンと来ないのかも。H・ジャックマンの熱演は良かったが、更にJ・ギレンホールのカッコ良さは特筆レベル。『複製された男』でのセンスも尋常じゃなかったし、ドゥニ・ヴィルヌーヴは今後も要チェックな監督。


■オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013アメリカ)
監督:スティーヴン・ソマーズ 出演:アントン・イェルチン/アディソン・ティムリン/ウィレム・デフォー

死者の霊が見えてしまう「変わり者」(オッド)なトーマスが、霊から得た情報によって知ってしまった「大量虐殺」が行われてしまう未来を回避するべく奔走するホラー・アクション。低予算のB級ホラーアクションだとあまり期待せずに見たらびっくりするくらい面白かった。編集・演出・台詞、全てが軽快かつ切れが良く、適度な捻りのある展開も◎。そしてラストの切ない展開ではガチ泣きさせられる。時々こういう良作に出会えるからB級映画は辞められないんだよね(笑)。小粒ながらもしっかり作られた完成度の高い娯楽作品で、映画好きを自称する人には是非見て欲しい一本。





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4 Comments

毒忍  

No title

予告編を見て、気になってたアイフランケンシュタインのパッケージを2度ほど手にとって、どう考えても地雷だよなぁ・・・とその都度棚に戻したんだけど、見る価値はある?

スタイリッシュを謳ってる映画であまりあたりを引いた記憶がないもんだから、つい警戒してしまうw

2015/02/19 (Thu) 11:36 | EDIT | REPLY |   

秋(管理人)  

No title

『アンダーワールド』を面白いと思うなら問題ないよ。まんま、あんな感じ。
アーロン・エッカートのアクションはかっこ良いし。
大きな、、、いや、巨大なお友達のキミなら楽しめるかも。

でも、「見る価値有るか?」と問われると、他に見るべき映画は星の数程有るぜ、、、というのが正直なとこw

オッド・トーマスの方が30倍は面白いし、上記の感想10本の中で一番駄目なのがアイ・フランケンシュタインですwww

2015/02/19 (Thu) 11:59 | EDIT | REPLY |   

毒忍  

No title

つまりアンダーグラウンドがつまんなくて、ストーリーすら思い出せない自分には楽しめないかwww

人狼がこんなに弱くていいわけねぇだろ!と腹たったのは覚えてるw

2015/02/20 (Fri) 13:54 | EDIT | REPLY |   

秋(管理人)  

No title

正解wwww

2015/02/20 (Fri) 20:40 | EDIT | REPLY |   

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Category: 映画