MILLION MIRRORS-blog-

自作のイラストや漫画、映画の感想等が中心です。

スクリーントーンが自然に見える使い方

たまには役に立つ話を。
漫画やイラスト(モノクロ)を描いてて「トーンをたくさん貼って、削りとかもきちんと入れてるのに何故か画面がのっぺり平面的に見える」と感じる方への簡単なHowTo。

トーンを一種のデザインとして使うなら感性に任せて画面に配置して行けば良いと思うんですが、リアル指向で使いたい場合や画面に自然な立体感を出したい場合は知ってると便利な決まりが有ります。
色々な「漫画の描き方」系ハウトゥー本を見てもきちんと説明してるのは見た記憶が無いので、ちょっと説明。
※もちろんこれが正解という事では無いですが、角○の月刊誌やヤ○ジャンでアシやってた時は、この方法が基本だったので。

まず、スクリーントーンには「60L/10%」みたいな表記が有るのですが、これをきちんと意識します。
この「60L」が「ライン数」、「10%」がそのまま「%」(ドットの大きさ)です。

簡単に言うと、ライン数を「カメラまでの距離」、「%」を「色」(影の濃度)と考えます。
※ライン数が大きくなるにつれカメラまでの距離が遠くなり、%の数値が大きい程、色の濃度が高い。
※その為、同じ距離に在るオブジェクトは必ず同じ「ライン数」のトーンを使う様にし、同じ色(影の濃度)のパーツには同じ「%」のトーンを使う。


有名な「ICスクリーントーン」の61番は影の基本として使用される事が多いですが、これは「60L/10%」、つまり「60ライン」の「10%」です。
これをカメラまでの距離の基本位置用に設定し、基本位置に居る人物の影を61番で貼る場合、この位置より手前の人物は同じ「%」(色)でライン数(距離)の低い物を使用します。

例えばこんな感じ。

近距離の基本影:40L/10%
中距離の基本影:60L/10%
遠距離の基本影:80L/10%


で、トーンの「%」は対象物の「色」(もしくは影の密度)と考え、基本位置に居る人物の基本の影が「60L/10%」の場合、この人物の基本影より濃い色は同じライン数(同じ距離)で「%」の高い物をしようします。薄い場合は「%」の低い物。
※ライン数⇒カメラまでの距離、%⇒その物の色の濃度(数字が大きい程、濃い)


例えばこんな感じ。

基本距離の薄い影:60L/05%
基本距離の基本影:60L/10%
基本距離の濃い影:60L/30%


でも印刷では05%だとほとんど飛んでしまうので、60L/10%を基本にして、そこから濃い影を2~3段階設定して、60L/10%⇒60L/20%⇒60L/30%と使い分ける場合が多いですね。


この、色と距離の設定を組み合わせると以下の様な感じになります。

色濃度⇒--普通---濃い----さらに濃い

近い 40L/10% 40L/20%  40L/30%
基本 60L/10% 60L/20% 60L/30%
遠い 80L/10% 80L/20%  80L/30%


少年漫画の影の基本は60L/10%が多いですが、少女マンガだと50L/10%か55L/10%を基本にしてる場合が多いです。
あと少年漫画でも、画面をややドライな感じにしたい場合は50L/10%を基本にするのがおススメ。
逆にライン数が高めのトーンを多くすると、画面がややウェットな印象になります。
(80Lだとほとんど潰れてしまうので、40~70Lまでを使うのが一般的みたいです。)


、、、って、どうも文章だけだと分かりにくいですねぇ…。
近々、サンプル画に実際にトーンを貼って追加解説する様にします。

0 Comments

Leave a comment

You may also like

Category: イラストetc