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最近見た映画色々の感想・10

最近見た映画の中から一部作品の感想。
劇場で見た物とBDやDVDで見た物も混ざってます。


■ローン・サバイバー(2013アメリカ)
監督:ピーター・バーグ 出演:マーク・ウォールバーグ/テイラー・キッチュ/エリック・バナ

アメリカ海軍の最強特殊部隊『ネイビーシールズ』にとって史上最悪の戦闘だったと言われる「レッドウィング作戦」を描いた実話ベースの物語で、『ブラックホーク・ダウン』の舞台を山中に設定した様な物語。わずか4人のシールズ達が200人を超えるタリバン勢と戦う様を緊張感たっぷりに描いており、よく有る「最強アメリカ様万歳プロパガンダ映画」では無く、ネイビーシールズが徹底的に打ちのめされる様をリアリズム溢れる戦闘描写で描いている。崖を転げ落ちる描写の迫力と、それを見せる為の前後の演出の巧さに驚いた。実話の映画化だけに、本人達が登場するエンドロールは泣けるんだよなぁ、、。終盤の意外な展開で提示される「真の英雄とは?」というメッセージの見せ方も、押し付けがましくない距離感で好感が持てる。戦争映画やアクション映画が好きな方なら必見の一本。


■プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012アメリカ)
監督:デレク・シアンフランス 出演:ライアン・ゴズリング/ブラッドリー・クーパー/レイ・リオッタ/デイン・デハーン

祖父・父・息子という三世代の関係をストーリーの一つの軸にして、「因果」や「宿命」をドラマチックに描いていく。物語は三部構成になっており、ライアン・ゴズリングが中心で進む前半は物凄く良い。特に冒頭の緊張感のある演出が素晴らしかった。他の演技陣も皆良くて、レイ・リオッタの普通に喋ってるだけで怖い迫力は流石。でも後半の展開が非常に残念で、演出の切れ味がどんどん落ちていってしまう印象。前半の緊張感を最後まで持続できてれば傑作になってただろうと感じる残念な作品。


■アメリカン・ハッスル(2013アメリカ)
監督:デヴィッド・O・ラッセル 出演:クリスチャン・ベイル/ブラッドリー・クーパー/ジェレミー・レナー/エイミー・アダムス/ジェニファー・ローレンス

1979年にアメリカで実際にあった政治汚職事件を豪華出演陣で描いたクライム・コメディ。洒落た雰囲気と完成度の高い脚本、そして誰もが知る演技巧者を集めた、いかにも賞レース狙いの作品だなぁ、、、と思って調べたら、案の定「2013年度アカデミー10部門ノミネート」。アカデミーなんて所詮はハリウッド村でのお祭りに過ぎないし、賞を選ぶ会員は平均年齢62歳で94%が白人だからねぇ、、。クリスチャン・ベイルの演技の上手さは今さら言うまでも無いけどコメディアンのセンスは無い印象で、シリアスな展開の中に時折見せるコメディシーンが全く面白くないんだよなぁ。演出や脚本云々では無く、彼が漂わせるシリアスで神経質な雰囲気がどうにもコメディと相性が悪い。でも女優二人の演技は凄く良くて、特にジェニファー・ローレンスが演じるどうしようも無く頭の悪いビッチっぷりが物凄く巧かった。完成度の高いお洒落なサスペンス映画では有るけど、同系統の傑作『スティング』には遠く及ばない印象の作品。


■キサラギ(2007日本)
監督:佐藤祐市 出演:小栗旬/ユースケ・サンタマリア/香川照之

マイナーなグラビアアイドル「如月ミキ」が焼身自殺を遂げた一年後、ファンサイトに書き込みを続けていた5人が集まり親睦会を開く。そこで各自がそれぞれにファンとしての自慢話を始めるが、「彼女は殺されたんだ」という発言をきっかけに真相に向かって推理が展開されていく様を描いたサスペンスコメディで、「映画はアイデア次第」って事を証明している快作。
とにかく脚本が素晴らしく、完全な密室劇にも関わらず最後まで飽きずに物語りにのめりこんでしまう作品。ただ、脚本の完成度の高さに監督の演出力が追い付いてない印象が勿体無い。演出にもっと切れがあれば傑作に成り得た佳作、、と思って調べたら、監督はやっぱりテレビドラマ専門に近い方でした。演出が下手なので、登場人物の感情の流れが不自然に見えてしまう所が多々有ったし、ラスト間際の展開は酷かった。ラスト間際のプラネタリウムのシーンを前振りにしてミキのイベントシーンとの落差で笑わせたいのなら、「こんなアイドルの為に?」って落差をもっと分かりやすく大袈裟にするべきだし、プラネタリウムのシーンで感動させたかったのなら「ダンボールに詰まったファンレター」の辺りからミキの顔を出して感動的なシチュエーションを演出するか、逆にイベントのシーンはカットすべきだったと思う。ラストの流れで、感動させたいのか笑わせたいのか良く分からなくなってるのが非常に残念。でも本当に脚本の練りこみが素晴らしいので、ストーリーが二転三転してラストまでどんでん返しが続く様な作品が好きな方なら必見の一本。


■エンド・オブ・ウォッチ(2012アメリカ)
監督:デビッド・エアー 出演:ジェイク・ギレンホール/マイケル・ペーニャ

『フェイクシティ』のデビッド・エアー監督が硬派なタッチでリアルに描く刑事物。ハリウッドアクション映画にありがちな「主役が巨悪に立ち向かい正義の為に戦う」様なヒロイックな物語では無く、ひたすら「目の前に有る何か」を守り解決する為に過酷な日々を過ごす警官達を描いた傑作。ドキュメンタリータッチのカメラで追い続けられるハードな毎日の中で描かれる主役二人の関係もバディムービーとして面白いし、終盤の事件での緊迫感のある演出も素晴らしかった。ジェイク・ギレンホールの相棒役を演じるマイケル・ペーニャの男っぷりもカッコ良いんだよなぁ。ラストは泣けた。刑事物やバディムービーが好きな人なら必見の作品。


■大脱出(2013アメリカ)
監督:ミカエル・ハフストローム 出演:シルヴェスター・スタローン/アーノルド・シュワルツェネッガー/ヴィニー・ジョーンズ

脱出不可能な刑務所を舞台にした「脱獄物」アクション映画。でもまぁ、この二人が主演だと、、、と予想していた通り「脱獄物」が面白くなる要素を全部取り除いて退屈なアクション映画にした感じ。ネット上で見た感想に有った「知恵の輪を腕力で引きちぎって、どうだ?解いたぜ?と言われてる感じ」というのが凄くしっくりくる作品。酷い脚本だな、、、と調べたら、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』で制作葬式、、じゃなくて総指揮だったジェイソン・ケラーの脚本だった。どうりで。でも、80年代のスーパースター二人が本格的に競演した初めての作品であり、俳優活動を再開したシュワちゃんをスタローンが応援してあげている様な作品なので、どうにも嫌いになれないんだよなぁ。シュワちゃんが目をひん剥いて機関銃を打ちまくるシーンもわざわざ用意されてるし、「これって実は恋愛映画?」と錯覚しそうになるくらい二人が仲良くしてるのが良い(笑)。
絶頂期の二人をリアルタイムで見てた人間にとっては本当に夢の競演だし、お祭りを見る様な気持ちで見るのには良い作品かも。


■サバイバル・ソルジャー(2013アメリカ)
監督:ロブ・メルツァー 出演:アダム・ブロディ/ジャン=クロード・ヴァン・ダム

とある会社で社員間の結束と親交を深める為に無人島でのキャンプを行うが、アクシデントによって無人島でのサバイバル生活を強いられる様をコメディタッチに描いた作品。広告ではヴァンダムを前面に出してるけど、実際は脇役。有名な文学『蠅の王』ぽい展開を経て『LIFE!』になって行く感じの物語の中、既に半笑いで観られるキャラになってる自分を逆手に取ったヴァンダムの役作りが笑えた。虎のシーンは笑うに決まってる。あんなの反則でしょ(笑)。中盤からやや失速していく感じが残念だけど、意外と面白いB級コメディ。


■テルマエ・ロマエII(2014日本)
監督:武内英樹 出演:阿部寛/上戸彩/北村一輝

前作が面白かったので今回も劇場に足を運んだのだけど、、、、うーん、、、、今回は駄作だなぁ、、という印象。前回観客にウケた部分をそのまま同じ様に今回もやってるのだけど、それが今回はクドい。さらっと見せてるからこそ面白かった部分を「どうですか?笑えるでしょ?」と言わんばかりにクドく見せられてばかりで辟易してしまった。オチは良かったし軽快かつ愉快な作風は変わらないので、前作が好きな方なら見て損は無いかな。でも自分は見なきゃ良かった、、、ってのが素直な感想。


■LEGO(R)ムービー(2014アメリカ)
監督:フィル・ロード/クリストファー・ミラー 出演:クリス・プラット/ウィル・フェレル/リーアム・ニーソン/モーガン・フリーマ

素晴らしい傑作。未見の方はとっとと鑑賞しましょう。
誰もが知るおもちゃ「レゴ」で描かれた世界の中で繰り広げられる冒険を描いた作品で、砂煙や波に至るまで世界の全てをレゴで表現した映像が凄い。そして冒頭のわずかな時間で世界の全てを説明し、そのまま作品世界の中へ一気に入り込ませるスピード感のある演出が尋常じゃないセンス。「世界を滅ぼす兵器」の設定がユニークだな、、と思ってたら、実はその設定が終盤の驚きの展開にしっかりとリンクした設定になっており、設定や脚本の巧みさに驚きの連続でした。
作品中には、バットマン、スーパーマン、グリーンランタン、ダンブルドア、ファルコン号etcetc、様々な映画のキャラクターが登場し笑わせてくれるのだけど、個人的にはクリストファー・ノーラン以降の「深刻な顔して暗い話してりゃ深い映画だと言ってくれる」事を馬鹿にした様なバットマンの歌で大爆笑。自分もそういう風潮を「アホか」と思ってるので(笑)。そして、「創作とは何ぞや?」という所にまで踏み込んだテーマの描き方とそれに対する回答も素晴らしかったし、終盤の意外な展開では泣きました。フルCGアニメとしては、『トイ・ストーリー3』に匹敵するくらい素晴らしい作品。激しくおススメ。


■ワイルド・スピード(シリーズ1作目~6作目)
監督:ロブ・コーエン/ジョン・シングルトン/ジャスティン・リン 出演:ポール・ウォーカー/ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ロドリゲス/タイリース・ギブソン/ドウェイン・ジョンソン

ヴィン・ディーゼルがどうも生理的に苦手で避けてた大人気アクションシリーズなのだけど、ドウェイン・ジョンソンが好きなのでいっきに全部(2014年現在)まで鑑賞。一作目の興行成績が2億ドル程度だったのが6作目ではなんと6億8000万ドルで、シリーズを重ねる度に興行成績が上がり内容も面白くなっていく稀有なタイトルに成り得たのは、最初は街中でのストリートレースをメインに描いた作品だったのを、予算や人気の向上に伴い途中から集団強盗物へとカラーを変えて行ったのが上手かったのだと思う。最初の三作で若干迷走気味だったのが4作目から後の「チーム物」への路線変更に役立っていて、1~3作目まではバラバラだった主役が4作目以降に集合してチームプレイするから、否応にも盛り上がるんだよねぇ。残念ながら主役のポール・ウォーカーが他界してしまったので7作目の公開が延期になったけど、彼の演じるブライアンには綺麗な引退への道を描いているらしいので公開が楽しみ。


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