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『るろうに剣心/京都大火編』を観た感想

監督:大友啓史 出演:佐藤健/武井咲/藤原竜也/伊勢谷友介/神木隆之介/江口洋介/蒼井優/青木崇高

和月伸宏さんの大人気漫画を実写映画化した劇場版。
前作が凄く面白かったので、今回も劇場で鑑賞して来ました。

有名な漫画が原作なのでストーリー説明は割愛します。
明治初頭が舞台のチャンバラ活劇で、二部作連続公開の前編。


いやー、面白かった。
前作と同様、殺陣と衣装等の美術が素晴らしい。
殺陣だけならハリウッド一線級の映画に全く負けてないクオリティだと思う。
主演の佐藤健さんの動きが相変わらずキレキレで凄いし、「斬り合い」を単調に感じさせない様に色々な魅せ方を工夫してて凄い。
神木隆之介さん演じる瀬田宗次郎の俊敏さの表現とかも素晴らしかった。

序盤の村での殺陣で、『ザ・レイド』と同じ動きが合ったんだけど、近年の映画の中ではザ・レイドは最高の格闘アクションだと思ってる作品なので、参考にしてる様なのがちょっと嬉しかったり。
低予算でハリウッドに全く負けてない殺陣を見せてる点も共通してるしね。

キャストも皆さん良かった。
特に伊勢谷さん演じる蒼紫がカッコ良い
藤原君はいつもの様に全ての単語に濁音ついてる感じだけど、志々雄真実ってキャラに合ってる感じで良いですね。
「御庭番衆」のトンファー使いの爺さんも物凄くカッコ良くて痺れました。
でもやっぱ、斎藤一は豊川悦司さんに演じて欲しかったなぁ、、。
江口洋介さんもカッコ良いんだけど、彼はどの映画のどんな役を演じてても衣装以外は全部同じに見えるんですよねぇ、、。

ちょっと残念だったのは、やっぱり脚本。
「緋村が動かねば日本が終わる」とか、露骨な説明台詞が萎えちゃうんですよねぇ、、、。
カゴの暗殺シーンでも、「俺達の前に~」まで言わせなくても「死んでる!」とか「一体誰が!」くらいで分かるのになぁ。

あと、目の前で肉親が「死んだかも?」的なシーンでの演出があまりにステレオタイプなのもなぁ、、。
普通はあんなに突然「死んじゃった!」「ぎゃー!」とか泣き叫んだりし無いし。
目の前で突然そういう状況になったら、まずはその現実を受け入れられず戸惑ったり生き返らせようと慌てるはず。
「兄さん死んだ!」→ぎゃー!大泣き!→「両親死んでる?」→ぎゃー!大泣き!、、って、動かない肉親を見て0.5秒で死亡判定しちゃう連続の流れには少々辟易、、、。

まぁ丁寧に描写する尺が無いにしても、もうちょっときちんと描かないとそのシーン持つ役割自体が弱くなると思うんですよね。
それはそのまま、その後に盛り上げるシーンでのカタルシスに繋がる感情の後押しが弱くなる事にもなるんだし。

マーティン・スコセッシの共同脚本家であるマーディック・マーティが「お前らは理想的な脚本がなんだか分かってない。理想的な脚本とは「無声映画」だ。」と語った事が有るらしいんだけど、ホントその通りだと思う。
表情や情景などの画面で語ってこその映画なんだし、台詞で何でもかんでも説明するなら「ラジオドラマ作ったら?」って話だし。
サイボーグ009のCGアニメなんて、ストーリー上の謎解きやテーマまで台詞で延々と説明してましたからねぇ、、、。


ちょっと脱線。
邦画が駄目な理由で「資金がー」「CG技術がー」とかよく言われるけど、一番駄目なのは脚本だと思うんですよね。
前述のザ・レイドもそうだけど、実際に超低予算でハリウッドを震撼させた様な作品っていっぱい有るし、予算や技術が足りなくても工夫と情熱で凄い作品は作れるはず。
例えばタイムスリップやループを描いたSFなら、『ミッション8ミニッツ』や『ルーパー』が無理でも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の規模なら作れるはずだし、実際に邦画の『サマータイムマシン・ブルース』とか物凄く良く出来た面白い作品だったし。
「資金がー」とか言い訳する前にもっと脚本を頑張って欲しい。

あ、「るろうに剣心」は脚本もかなり良く出来てると思います。
キカイダーやらハーロックやら、漫画やアニメを映画化した作品があまりにも酷かったので、、。


最後に続編の予告が入って無かったのは残念だけど、9月の後編も凄く楽しみ。

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Category: 映画