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最近見た映画色々の感想・7

最近鑑賞した映画の中から、一部作品の感想を色々。


■ゴースト・エージェント/R.I.P.D(2013アメリカ)
監督:ロベルト・シュヴェンケ 出演:ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ
VFXも脚本も演出も美術も、その全てが「いまひとつ」な残念な作品で、『メン・イン・ブラック』と『ゴースト・バスターズ』を足して劣化させた様な作風。興行的にも大失敗だったらしく、主演のライアン・レイノルズの「沈没映画王」の汚名は未だ返上できず仕舞い。でもJ・ブリッジスの楽しそうな演技は良かったし、気軽に楽しむB級バディムービーだと思って観ればそれなりに面白い作品。


■パニッシャー(2004アメリカ)
監督:ジョナサン・ヘンズリー 出演:トム・ジェーン/ジョン・トラヴォルタ/ロイ・シャイダー
『アベンジャーズ』等と同じマーベルコミックのヒーローを映画化した二度目の作品。前作のドルフ・ラングレン版よりは遥かによくできたB級アクション映画になっており、主人公「フランク」役のトム・ジェーン、悪役のジョン・トラボルタ、両人ともなかなか良い味を出していてカッコ良い。また、刺客として送り込まれる悪役が、「殺す相手の為にギターを弾きながら歌を歌う南米人」や「怪力で大暴れするロシア人」等、みんなぶっとんだ個性を持っていて面白い。主役のトム・ジェーンは、ハイランダーのクリストファー・ランバートに似てて独特のカッコ良さを持ってるので、今後もっと出演作品が増えて欲しいところ。


■パニッシャー/ウォーゾーン(2008アメリカ)
監督:レクシー・アレクサンダー 出演:レイ・スティーヴンソン/ドミニク・ウェスト
上記作品と同じく、『アベンジャーズ』等のマーベルコミックのヒーローを映画化した三度目の作品。アメコミファンに言わせると一番原作に近い作品になっているらしく、映画としても過去三作品の中では一番面白かった。安っぽいゴア表現と編集の雑さが気になるが、画面の色調を統一した照明等の映像センスは好き。主演のレイ・スティーヴンソンがカッコ良くて、ジェフリー・ディーン・モーガンに似てるかも。なんとなく続編が作られそうな雰囲気の終わり方だったので、是非製作して欲しいところ。原作では「キャプテンアメリカに憧れて軍隊に入った」という設定で『アベンジャーズ』にも参加してるらしいが、この容赦ない「人殺し」っぷりでは映画版『アベンジャーズ』に登場できないだろうなぁ、、、。


■レッドブル(1988アメリカ)
監督:ウォルター・ヒル 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェームズ・ベルーシ/エド・オロス
ブルーレイ化されたので、20数年ぶりに鑑賞。シュワルツェネガーとジェームズ・ベルーシが若い。そしてローレンス・フィッシュバーン(当時はラリー・フィッシュバーン)が細くてびっくり(笑)。劇中のシカゴの町並みの撮り方がいかにもウォルター・ヒルで、同監督の『ストリート・オブ・ファイヤー』をまた見たくなってしまう。演出には古臭さを感じる上、近年の「映像の迫力で一機にラストまで押し切ってしまう」ジェットコースターの様なハリウッド映画に慣れきってしまってる人には、おそらく酷く退屈に感じるであろう展開を見せる作品。でもCGを一切使っていない生身のアクションには迫力が有り、惚けた性格の主役二人の掛け合いには味が有って楽しめる。ラストシーンの掛け合いも洒落ていて、鑑賞後に気持ちの良い余韻を残してくれる。バディムービーが好きならおススメ。


■ペイド・バック(2010アメリカ)
監督:ジョン・マッデン 出演:ヘレン・ミレン/サム・ワーシントン/ジェシカ・チャステイン/キーラン・ハインズ
日本未公開ながらも、脚本や演出や演技等、全てのクオリティが高いレベルで完成されているサスペンス映画の秀作。派手なアクションや大金をつぎ込んだ仕掛け等無くとも、優れた脚本と高い演出技術が有れば面白い映画が作れるという事を証明している作品で、特に脚本の完成度が高くどんどんと物語の中に引き込まれる。また、ともすれば難解になりがちな諜報員達の立ち位置や思惑を判り易く見せる事に成功している所が秀逸。演技陣も皆良かったが、個人的にはキーラン・ハインズが特に印象的だった。主演のサム・ワーシントンはブロックバスター映画以外のこういう小粒な良作にも恵まれてるし、周りのエージェントが優秀なんだろうか。


■ナイト&デイ(2010アメリカ)
監督ジェームズ・マンゴールド 出演:トム・クルーズ/キャメロン・ディアス
『ミッションインポッシブル/ゴースト・プロトコル』で大復活を遂げる前の、低迷期のトム・クルーズを象徴する様な作品。「笑顔が素敵な正体不明のイケメンが巻き起すトラブルに、ごく一般の女性が巻き込まれていく」という物語の基本設定は悪くないものの、緊張感皆無な展開とどこかで見た事が有る様なアクションシーンの連続に眠くなって来てしまう作品。脚本もおそらくはトム・クルーズとキャメロン・ディアスが演じる事を前提として書かれたと思わせる部分が数多く有り、まるで二人の役者に媚びるかの様な印象を受ける演出が有るほど。それにしても、いまだに「明るくキュートでおてんば」キャラを演じるキャメロン・ディアスが痛々しい。美人では有るけど、もうそういうキャラは無理でしょ、、、。脚本にもう少し捻りを加え、10年前の二人が演じるか、チャニング・テイタムとエマ・ストーンかアマンダ・セイフライド主演で撮ってれば、もう少し楽しめる作品になってたかも。


■ホワイトハウス・ダウン(2013アメリカ)
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:チャニング・テイタム/ジェイミー・フォックス/ジェームズ・ウッズ
ハリウッドアクション大作のお手本の様な作品。無駄の無い脚本と洗練された演出はさすがで、タイトな編集による映像の迫力で最後まで飽きることなく魅せてくれる。ストーリーの基本はホワイトハウス版『ダイハード』だが、そこに世界の危機や親子の絆を絡めた設定が上手く、エメリッヒお得意のスケール感やちょっとした感動物語を加える事に成功している。
久しぶりに見たジェームズ・ウッズが、まるランスで・ヘンリクセンの様な迫力ある風貌に変わっててびっくり。特殊部隊員ばりの活躍を見せる大統領や主役の娘のステルス性能はやり過ぎな感が否めないが、そもそもエメリッヒ作品にリアリティを求めるのが間違ってるので問題無し(笑)。エメリッヒの監督作は全て鑑賞済みだけど、個人的には彼の作品で一番面白いと思う。大作系アクション映画が好きなら、かなりおススメな作品。


■エンド・オブ・ホワイトハウス(2013アメリカ)
監督:アントワーン・フークア 出演:ジェラルド・バトラー/アーロン・エッカート/モーガン・フリーマン
『ホワイトハウス・ダウン』とほぼ同じ展開を見せる作品だが、個人的には完成度が数段落ちる様な印象を受ける。物語りの序盤は良いものの、複数用意されたパーツが大したドラマもサスペンス要素も生み出すこと無くあっさりとラストまで一直線に進んでしまうのが凄く残念な作品。脚本に捻りが無さ過ぎる。ただ、ジェラルド・バトラーの格闘アクションシーンは『ホワイトハウス・ダウン』より迫力が有ったし、ひたすら男臭く薄っぺらいドラマもそれはそれで悪く無い、、、と思って調べたら、監督は『ザ・シューター/極大射程』『リプレイスメント・キラー』『キング・アーサー』を撮った人だった。どうりで男臭いワケだ(笑)。『ダイハード』が好きならおススメの作品。


■ゼロ・グラヴィティ(2013アメリカ)
監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:サンドラ・ブロック/ジョージ・クルーニー
「宇宙を漂流する羽目になった女性が、一人で地球への帰還を目指す」というシンプルな物語を最後まで飽きさせずに見せる演出が見事。スピーディな展開の中に時折混ぜられる「静」のシーンも効果的で、緩急を付けた展開も巧い。音響演出も素晴らしい。サンドラ・ブロックの顔に徐々に近づくカメラがヘルメットに入り込んで主観視点に切り替わって行く演出には驚かされた。ただ、圧倒的な映像の力に比べてドラマが弱い為か、印象的なカットが少なくなってしまってるのが勿体無い。凄い映像を見て「凄く綺麗」とは感じるものの、心に焼き付く様なシーンが無いんだよねぇ。宇宙服を脱ぎ捨て浮遊する姿が胎児を連想させる隠喩的表現だったりと、あっさりとした描写の中にテーマを盛り込む姿勢は好きだけど、孤独な空間からの脱出と「心の殻」から立ち直り「生への執着」を取り戻して行く様を掛けたドラマにもう少し厚みが欲しかった。でも、おそらくは「宇宙」の描写では史上最高だろうと思われる傑作なのは間違いないので、普段SFを見ない人にもおススメな作品。


■2ガンズ(2013アメリカ)
監督:バルタザール・コルマウクル 出演:デンゼル・ワシントン/マーク・ウォールバーグ/ビル・パクストン 
原作はスティーブン・グラントの同名のグラフィックノベル。脚本、編集、撮影、演出の全てのレベルが安定して高く、安心して最後まで楽しめる完成度の高い娯楽映画。決して譲らない主役二人の掛け合いや押し問答でのユーモアのセンスが良く、CIA、麻薬捜査局、海軍、マフィア、それぞれの集団の思惑が絡み合っていく様を分かりやすく描いた脚本が秀逸。
最後の解決策が若干強引なものの、何時の間にか敵だらけになってしてしまう展開も巧い。バディムービーが好きなら必見の作品。個人的には、『ストリート・オブ・ファイヤー』でバーテンを演じてたビル・パクストンがいまだに現役で登場しているのが嬉しい。


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