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『ワールド・ウォーZ』を観た感想

監督 マーク・フォースター
出演 ブラッド・ピット/ミレイユ・イーノス/デヴィッド・モース

舞台は現在のアメリカ。
ある日、人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードで世界中に感染拡大し初め、ウィルスに感染した人間は激しい凶暴性とともに他の人間を襲う様になる。
その様に遭遇した元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)は一度は身を引いた国連の元へ戻り、ウィルスの正体と感染原因を突き止めるべく世界各国を回る事になる、、。

楽しみに待ってた作品なんだけど、予想以上に面白かったです。
予告編が公開された頃は、あちこちの映画批評サイトで大ゴケを予想されたものの、公開されてみるとブラピ主演映画でNO-1のオープニング成績を誇る大ヒット。
この映画、製作の方向性とマーケティングが巧いんですよね。

昨今のハリウッド映画の凋落ぶりの原因の一つとして挙げられてるのが、内容の過激さに応じてレーティングを設ける「R指定」の厳しさ。
その判定基準が年々厳しくなってるらしく、アクションシーン等でちょっとでも過激な表現を入れると「R指定」されてしまい、ファミリー層や若年層を集客する事が出来ず興行的に苦戦してしまうのだそうです。
その為、過激な表現がどんどん減ってしまい、ハリウッド映画に無難な作りの物ばかりが増えてしまったという話。

まぁそれが本当かどうかはさておき。
腐る程の数作られてきているゾンビ映画で、集客力を高めるために「迫り来るゾンビ」の恐ろしさをグロ描写やショッキングな残酷シーンの表現で強化すると「R指定」になってしまい限られたファン層しか取り込めない。

そこで、「グロ表現やショッキングな残酷シーン」以外の方向性で「迫り来るゾンビ」の恐ろしさを見せる為、「雪崩の様に押し寄せるゾンビの群れ」という表現方法で描いたのが凄く上手い。
おかげで、ゾンビ映画に付き物の内臓撒き散らしどころか流血すらもほとんど見せないままに圧倒的な映像の迫力で「怖さ」を表現して見せてるんですよね。

「ゾンビ映画」と聞いた時に頭に浮かぶ、ゾンビが人間を食い殺すシーンや内臓や首が飛び交う様な表現は一切無く、「猛スピードで広がるウィルス」の脅威を雪崩の様なゾンビに置き換えて描いたパンデミック・ディザスタームービーって感じ。

だから予告でゾンビを前面に見せなかったのは成功なんじゃないかな。
サスペンスタッチのアクション映画としても良く出来てるので、この夏どの映画を見ようか悩んでる人におススメの一本。


余談。
デヴィッド・モースが軍人役じゃなかったので驚いた!(笑)

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Category: 映画