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『レッド・ライト』を観た感想

監督 ロドリゴ・コルテス
出演 ロバート・デ・ニーロ/キリアン・マーフィ/シガニー・ウィーヴァー

超常現象を科学の力で見破ろうとする科学者達と、伝説の「超能力者」との対決を描いたアメリカ、スペイン合作映画。
完全にスルーしてた作品なんだけど、ネットで観たレビューが好評だったので劇場で鑑賞して来ました。

科学者のマーガレット(シガニー・ウィーヴァー)とトム(キリアン・マーフィ)は、心霊現象や超能力などの超常現象を科学で分析し、自称「超能力者」や「霊能力者」達のイカサマを暴いていた。
そんなある日、三十年前に引退した伝説の超能力者「サイモン・シルバー」(ロバート・デ・ニーロ)が現役復活し、自身の超能力を披露するショーを開催する事になる。
マーガレットとトムはシルバーに科学的な検証への協力を要請し彼の超能力の真偽を探ろうとするが、時期を同じくして彼らの周辺で謎の超常現象が多発する様になって行く。
そして次第に明らかになって行くマーガレットの過去と、彼女の「シルバーは危険。彼に近着くな」との言葉の背景に隠された真実が、、、。


なかなか面白かったです。
物語は「サイモン・シルバー」の超能力が本物なのか否か?という事を主軸に展開して行くんだけど、どちらにも取れる状況が繰り広げられる中、主要人物達のバックグラウンドが少しずつ見えてくる様を緊張感のあるサスペンスタッチで描いてます。
低予算映画ながらもロドリゴ・コルテスの演出のセンスの良さと演技陣の巧さが光っていて、最後まで退屈せずに魅せてくれる作品。

超常現象の真偽を扱った作品なら近年では「悪魔祓い」を描いたアンソニー・ホプキンス主演の『ザ・ライト』(2011年)が凄く良かったんだけど、この『レッド・ライト』は、『ザ・ライト』の超能力版って感じですね。

少し残念だったのは複線の描き方と、その処理の仕方。
複線が複線だと分かりにくいし、全てが判明した後のカタルシスがしっかり準備されて無いところに作品としてのパンチ力の低さを感じてしまう。
その辺りは『ザ・ライト』の方が数段上だと思うけど、でもロドリゴ・コルテスの演出の雰囲気は凄く良いので彼の次回作も楽しみですね。

出演陣に関しては、デ・ニーロとシガニー・ウィーヴァーの両ベテランが流石なのは当然としても、キリアン・マーフィって良い役者ですよね。
静かで繊細な感情表現が印象的な俳優なので、ハリウッドのブロックバスター映画よりもこういう小粒ながらもしっかり作られたサスペンスやスリラーが似合う気がします。
天才クリストファー・ノーランに気に入られてるのも納得な感じ。

それにしても、この種の映画ではいまだに『エンゼル・ハート』(1987年)を超える映画を観たことが無いあたり、やっぱり凄い作品だったんだなぁ。

地味な映画では有るけど、こういう題材を扱った作品が好きな方にはお勧め。

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Category: 映画